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ロバート・イースター(アメリカ)VSデニス・ジャイコフ(ロシア)
IBF世界ライト級タイトルマッチ(2017年6月30日)
(出典:WOWOW)
イースターは19戦全勝14KO、26歳。身長180㎝のライト級王者です。
同じ階級のWBA王者のホルヘ・リナレスがおそらく173㎝ぐらいでしたから、180㎝というのは破格の身長といえますね。しかもリーチが193㎝。
一方のジャイコフが165㎝。こちらはまたライト級としてはかなり低い身長です。その差15㎝、リーチはなんと20㎝も違います。
41戦38勝20KO2敗1分け、32歳のサウスポーです。
IBF1位にランクされており、これが3度目の世界戦です。
3度目の正直というには、ちょっと相手が悪い感じはしますね。
やはり遠いイースター
2人がリング上で対峙すると、その差は歴然。これは2階級ぐらい違っていてもおかしくないですね。
(身長差15㎝の対戦)
当然、背の低いジャイコフが前に出て、イースターがこれを迎え撃つという展開で始まりました。
イースターの左ジャブが長いですね。ジャイコフは果敢に前に出て距離を詰めます。
しかし、なかなかジャイコフのパンチは届きません。
接近してもイースターは長い腕を折りたたんで、ジャイコフのガードの隙間に上手くパンチをヒットします。長い腕を使った左ボディもうまいですね。
一方のジャイコフのパンチはほとんどヒットしません。
前半はイースターが完全にペースを握り、前に出てイースターを追い詰めるが、ジャイコフのパンチはほとんど空を切ります。
距離を詰めると、イースターの右ストレートが飛んできます。
前進力が止まらないジャイコフ
中盤過ぎから、イースターが少し押され気味になってきたような感じです。
とにかくジャイコフの前進が止まりませんし、時折ジャイコフのパンチがイースターをとらえるようになってきました。
接近戦で消耗したのか、イースターのパンチも少し威力が落ちて、軽いパンチになってきました。
対するジャイコフは相変わらずヒット率は悪いものの、無尽蔵のスタミナでプレッシャーをかけ続けます。
終盤は完全に逃切り態勢のイースター
中盤から退屈な展開が続き、終盤に入るとスタミナの切れたイースターは、特に危ない場面はないものの、完全にKOを諦めた感じです。
軽いパンチでジャイコフを捌き、危険なパンチの交錯を避け、完全に逃切り態勢に入りました。
終盤の3ラウンドは、ポイントを失ったラウンドがあったと思います。
それにしてもジャイコフのスタミナはすごいですね。最後まで前進してパンチを放っていました。さすが指名挑戦者です。
もう少しパンチ力があれば、世界を獲れるかもしれません。
判定は文句なしにイースターですが、120-108が二人もいたのにはびっくりです。イースターの地元とはいえ、ちょっとこれはひどいですね。
ちなみ私は116-112です。
チャンピオンになってから、どうもイースターはパッとしませんね。