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正木脩也(帝拳)VSプティポン・サイトーンジム(タイ)
S・フェザー級8回戦(2017年8月5日)
(出典:日テレG+)
赤穂亮の日本バンタム級タイトルマッチのセミファイナルに登場した正木。この日はタイの「観光ボクサー」が相手ですが、なんとまだ17歳です。
プティポンは10戦8勝2KO1敗1分け、と、戦績もなかなかのものです。実力は未知数ですが、怖いもの知らずの17歳、油断はできないですよ。
正木は7戦全勝3KO、23歳。日本S・フェザー級8位にランクする帝拳ジム期待のホープです。
S・フェザー級の日本チャンピオンが尾川堅一、1位は末吉大。なんといずれも帝拳ジムです。
ここはスカッと倒して、上位2人に負けないパフォーマンスを見せたいところですね。
正木の左ジャブがいいですね
正木の左ジャブは、速くてしかも的確にタイ人の顔面をとらえます。
ラウンド後半には強烈な左ボディを決め、早くも力の差を見せ付けます。
相手が前に出てくるとバックステップでうまく捌き、自分の距離をしっかりキープします。
そして、2ラウンド。正木の強烈な左ボディでタイ人の体が九の字に歪みます。
そして、コンビネーションから、また左ボディを決め、最初のダウンを奪いました。
ここまでは文句の付け所がない完璧なボクシングでした。
(強烈な左ボディで早くもダウンを奪います)
しかし、立ってきたタイ人に、強引にノーガードでボディブローを決めようとして、なんとタイ人の左フックのカウンターをまともにもらってしまいます。
これで、がくんと腰を落としコーナー詰まって、タイ人の攻勢にさらされます。
何とか応戦し、ラウンド終了のゴング。
(左フックのカウンターは効きましたね)
この左フックのカウンターをもらったときは、「ヒヤッ」としました。まことに不用意で強引な追撃でしたね。相手にパンチ力があったら、倒されていたでしょう。
左ジャブで組み立てなおし
当然のごとく3ラウンドはタイ人が攻勢をかけます。
しかし、正木は冷静にまた左ジャブで組み立てなおしを図ります。
タイ人の攻撃をバックステップでかわし、左ジャブから左ボディでペースを取り戻します。
コンビネーションもいいですね。
そして、左フックでタイ人をぐらつかせると、一気に連打でロープに詰め、最後はやっぱり左ボディ。今度は相手をよく見てしっかりパンチを放っていました。
(左フックから連打でロープに追いつめ、最後は左ボディでフィニッシュ)
さすがにこれは立てないでしょう。レフリーのテンカウントと同時ぐらいに、コーナーからタオルが投入されました。
それにしても、あの左フックのカウンターをもらったときは、やばかったですね。
正木の試合は結構見ていますが、初めて危ないシーンを見ました。
これからパンチ力のある相手と対戦するようになると、こんな雑な攻撃は命取りになりかねません。まあ、いい経験になったと思います。
そろそろ、東洋太平洋王者の伊藤雅雪あたりと対戦、なんて思っていましたが、まだ早いですね。
是非、杉田聖と対戦してほしいと思います。この選手に明確に勝つようだと、世界を目指せるような気がします。