赤穂亮、大苦戦の末TKOで初防衛成功。しかし世界へは黄信号 VS齊藤裕太

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赤穂亮(横浜光)VS齊藤良太(花形)

日本バンタム級タイトルマッチ(2017年8月5日)

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(出典:日テレG+)

赤穂は34戦30勝19KO2敗2分け、31歳。

敵地タイで世界タイトル獲得に失敗してから、精彩を欠く試合が続いています。

もう一度世界を目指すためには、ここはスカッとKOして、初防衛に成功することが要求されます。ドネアの指導を受けた成果をぜひ発揮してほしものです。

齊藤は20戦10勝7KO7敗3分け、29歳。

 

 

両選手が上々のスタート

初回から、齊藤の右ストレートで赤穂の腰が落ちるシーンがありましたが、赤穂も右ストレートをヒットし、左ボディで対抗し、お互い調子は良さそうです。

齊藤は戦績こそパッとしませんが、体幹が強く、パワーでは赤穂を上回っている感じがします。そして、クリーンヒットはまだ少ないものの、パンチのタイミングはつかんできています。

 

赤穂は完全に力みすぎ

前半は齊藤がタイミングよくパンチをヒットし、対する赤穂は力みすぎてパンチが大振りになり、明らかに気合が空回りしています。

攻め急ぎ過ぎてガードが甘くなり、そこを齊藤のパンチがヒットするシーンが目立ちます。

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(ガードの甘い赤穂に齊藤のパンチがヒット)

4ラウンドにようやく赤穂らしい強烈な左フックを放ちますが、追撃が力みすぎてクリーンヒットが続きません。

ドネアがリングサイドで見ていましたから、どうしても力が入るのは分かりますが。

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(ドネアの前でいいところを見せいたのですが)

 

前半は齊藤がリード

5ラウンドに齊藤の右フックがヒットし、前のめりの体制を崩しながら、赤穂がダウン。少しスリップ気味でしたが、右フックの効果を取ったのでしょう。

 

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(斎藤の右フックで赤穂が体勢を崩し、スリップ気味にダウン)

このダウンで、前半の採点は3-0(48-45、48-45、47-46)で齊藤がリードしました。

 

終盤齊藤が失速

後半からは、赤穂がなりふり構わず強引にパンチを振り回します。

一方の斎藤はやや疲れが見え、動きが悪くなります。

相変わらずガードの甘い赤穂に、前半ほどパンチをヒットできなくなります。

そして、8ウンドにようやく赤穂らしい強烈なパンチがヒットするようになり、明らかに齊藤は失速。

9ラウンドに、右フックを皮切りに赤穂が連打をまとめ、ついにレフリーがストップしました。

このストップは少し早い感じがしましたね。

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(連打にさらされた齊藤が防戦一方になったところでレフリーが割って入りました)

豪快なボクシングはドネアばりでしたが、気合が空転し、倒すことに意識が行き過ぎて、ガードの甘さも目立ちました。

もう一度世界を狙うには、完全に黄信号です。

それにしても、両選手とも顔が大きかったですね。

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