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ゾウ・シミン(中国)VS木村翔(青木)
WBO世界フライ級タイトルマッチ(2017年7月28日)IN上海
ゾウ・シミンは10戦9勝2KO1敗、36歳。オリンピックで2度金メダルを獲得している中国の英雄です。
対する木村翔はWBOアジアパシフィックフライ級王者で、WBOフライ級7位にランクされていますが、はっきり言って、日本でもほとんど無名です。(すみません!)ついでに申し上げると私は青木ジムも存じ上げません。ホントに申し訳ありません。
17戦14勝7KO1敗2分け、28歳。唯一の1敗は、なんとデビュー戦でKO負けしたものです!
失礼を承知で、戦前の私の予想を申し上げますと、大差の判定負け。下手をすると後半に連打をあびてストップ負けするかもしれない、と思っていました。なにせ敵地上海ですからね。
ゾウ・シミンは、とりあえず勝てそうな相手として、木村に白羽の矢を立てたのでしょう。右構えで身長も同じ。まさに、「与しやすし」でしょうね。
楽勝ムードで、完全に木村をなめていたと思いますよ。
11ラウンドしか見てないんですが
とりあえず、YouTubeで11ラウンドのTKOシーンだけ見ました。
ニュースによりますと、序盤はやはりゾウシミンのテクニックに翻弄されていたようで、採点も負けていたようです。
でも、11ラウンドのゾウシミンは明らかに疲れていましたね。
勝手な想像ですが、いい加減な調整で、コンディションも万全ではなかったんじゃないでしょうか。
逆に木村はきっちり仕上げて、まだスタミナも十分ありました。
ゾウシミンは残り2ラウンドを逃げ切れば勝てるとばかりに、もうひたすらロープ伝いに逃げまくります。
いつものニヤニヤした、相手を小ばかにしたような顔のゾウシミンとは別人です。全く余裕のない顔でしたね。完全に息が上がっています。
もう体に力が残っていません。
木村のパワーに押され、2分過ぎにロープに詰まって木村の連打をあびたところで、ついに力なくダウンしました。
なんとか立ち上がってきましたが、カウント8でレフリーがストップしました。
最近では、小国以載、久保隼に次ぐ3人目の超番狂わせです。しかも敵地上海ですからすごい!
西城正三さん以来のシンデレラボーイですね。
ところで、木村は無事に日本に帰ってこれるのかな(笑)
余計な話ですが、ゾウ・シミンはもう引退でしょうね。
デビュー戦を見ましたが、オリンピックを2連覇したような強さは全く感じませんでした。正直、世界は無理かなと思っていました。
これで、フライ級もライト・フライ級みたいになってきましたね。
WBAが井岡一翔、WBCが比嘉大吾、そして、WBOに木村翔。唯一の外国人はIBFのドニ―・ニエテス(フィリピン)。
以前からゾウ・シミンとの対戦を望んでいた井岡。ここはそのゾウシミンに勝った、木村と統一戦をしてほしいですね。
ところでこの試合(ゾウシミンVS木村翔)、テレビ放映はないのでしょうか。