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中澤奬VSテイル・渥美
フェザー級8回戦(56,5キロ契約)(2016年3月27日)
(出典:日テレG+)
この試合も辰吉寿以輝と同じく56,5キロ契約で行われました。
日本Sバンタム級7位の中澤はこの試合に勝ってデビューから9連勝。そして一気に日本タイトルを狙います。
一方のテイルは元韓国フェザー級1位で、9勝4KO1敗の戦績を残しています。色白でなかなかのイケメンです。
初回の終盤に中澤の足に異変?
テイルはなかなかパンチが速く、ノーランカーとはいえそう簡単に勝たせてくれそうな相手ではなさそうです。
私が異変を感じたのは2分過ぎ。中澤がよろめくような変なステップを踏みました。特にパンチをもらったわけでもなく、足をひねった感じもなかったのですが、そこから急に中澤の動きが悪くなったような気がします。
2ランドに入ってもペースはテイルが握っており、中澤は振りが大きく、どうもステップがおかしいような気がしてなりません。
動きも悪く、いつものきびきびした感じがありません。
テイルのパンチをもらう場面が目立ち、中澤の大振りのパンチは空を切ります。
テイルの必殺アッパーカットさく裂
4ラウンドに入ると中澤の動きは少し良くなりました。
しかし中盤、頭が下がる中澤の顎をテイルのアッパーが狙い撃ち。
これで、大きく体制を崩した中澤は、かろうじて踏ん張り、なんとかここはダウンを免れました。
しかし、テイルの追撃は止まりません。頭の下がる中澤に対して、テイルがアッパーの連打で猛攻撃。右アッパーがクリーンヒットしたところで、レフリーが試合をストップしました。
前回の試合でも雑なボクシングで拙戦を演じた中澤。この日のボクシングもなにか集中力を欠いている感じがしました。スランプなんでしょうか。
前回のショーもない試合 ↓
勝ったテイル渥美はまだ22歳。ちょっと変則なボクシングですが、楽しみな選手ですね。
池水達也VSジョナス・スルタン(フィリピン)
バンタム級8回戦
(出典:日テレG+)
スルタンは昨年11月に翁長吾央に判定負けしています。99-92、98-93、97-94の3-0ですが、スコアほどは差がなかったようです。
翁長はIBFSフライ級10位にランクする世界ランカーですから、まだ日本のランキングにも入っていない池水にとってはあまり参考になりません。
初回の右ストレートが効いた
「池水には少し荷が重い相手では」の予想通り、スルタンの左ジャブは速く、動きもきびきびしていて、池水のパンチがそう簡単に当たる相手ではなさそうでした。
それでも何とか距離をつかもうと応戦していた池水の動きが止まったのは、残り30秒あたりでスルタンが放った右ストレートカウンターです。池水の右をかわしてきれいに右ストレートをカウンターで決めています。
このあと池水は下がりながらクリンチで難を逃れましたが、その顔に余裕が完全に消えていました。
(スルタンの1ラウンドのこの右ストレートがすべて)
2ラウンドも同じパンチ
2ラウンドのKOもお互いの右ストレートが交錯し、スルタンのパンチがカウンターで決まりました。
これは完全に効いてしまいました。
そのあとの連打で2度ダウンしましたが、結局この右ストレートの差し合いで負けたのが敗因です。
(右アッパーから右フックで一度目のダウン)
(最後は右フック)
スピードとスキルに大きな差がありましたね。
池水はまだ23歳。再起を期待しましよう!
それにしても大阪帝拳のトレーナー陣営は大丈夫なのかな。