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ドミニク・フリージール(アメリカ)VSイズアグべ・ウゴノー(ポーランド)
ヘビー級10回戦(2017年2月25日)
(出典:WOWOW)
エキサイトマッチは、なんと今年で27年目になるそうです。
WOWOW開設以来、ずっと放送していてるんですね。これからもずっと放送してほしいと思います。私は、このエキサイトマッチの放送がなくなれば、WOWOWを解約するつもりです。
この日は4月最初の放送ということで、解説陣が全員顔を揃えていました。
西岡さんと飯田さんが加わるまでは、ずっとジョー小泉さんと浜田さんの二人で、多分、一度も休むことなく解説してたと思います。
ジョーさんはホントに変わりなく元気ですね。ジョークの質は少し落ちてきましたけど。
さてこの日の皮切りは、ボクシングの最大の醍醐味である迫力満点のダウンシーンが堪能できる、ヘビー級の試合です。
序盤はウゴノー
ウゴノーも196㎝あるんですが、フリージールは201㎝の巨漢。ウゴノーが小さく見えます。
ブリージールが前に出てプレッシャーをかけますが、ウゴノーは下がりながら自分の距離を作り、うまくパンチをヒットします。ヘビー級にしては珍しくボディブローを結構多用します。
明らかにスピードはウゴノーが上で、ブリージールは明らかに攻めあぐねています。
3ラウンドは迫力満点
効果的なパンチをヒットしてロープに詰めたのはウゴノーでしたが、ガードが甘くなり、ブリージールの左フックカウンターをもらってしまいます。
これでウゴノーは体勢を崩し、ブリージールの追撃をあびて、ダウン。
(ノーガードで攻め込むウゴノーに、ブリージールの左フックがカウンターでヒット)
(一発で形勢が逆転するのがヘビー級です)
しかし、この後反撃に転じたのはウゴノーです。オーバーハンドの右フックがブリージールの顎をとらえ、今度はブリージールがピンチに陥りました。
ウゴノーはいい選手ですね。パンチ力もあり、スピードもある。
残念ながらペース配分が出来ていませんでした。このラウンドに決めきれなかったのが原因ですが、体力のあるブリージールは予想以上に耐久力がありました。
このラウンド終了間際は、もう攻めつかれたウゴノーはフラフラ、立っているのがやっと言う状態でした。
息の上がったウゴノーがダウンを奪い返す
ウゴノーは4ラウンド、完全に息が上がって、とにかく距離を取って休むことに専念しています。
しかし、ブリージールも3ラウンドのダメージが残っており、パンチにスピードも威力もありません。
そして、少し回復したウゴノーが再度勝負に出ます。
動きの鈍いブリージールを攻め立てます。
右ストレートをヒットさせ、ブリージールが抱き着くようにダウンしました。
スリップかなと思いましたが、ダウンの裁定。
(渾身の右クロスがブリージールをとらえます)
(かなりダメージが感じられましたが、立ってきました)
ウゴノーの敗因はここで倒し切れなかったことでしょう。
ここでジョー小泉さんの久しぶりのジョーク。「ウゴノーは動かんのう」
う~ん、やっぱりキレが悪い。
最後は体力差か
5ラウンドに入ると、攻めつかれたウゴノーは完全に集中力を欠いていました。
今度はブリージールが勝負をかけます。
ウゴノーをロープに詰め、渾身の右オーバーハンドを叩き込みます。
まともにもらったウゴノーは、たまらずダウン。これはかなり深刻なダメージがありそうです。
辛うじて立ってきたウゴノーですが、ブリージールの追撃にレフリーがすぐに試合をストップしました。
(ウゴノーの動きを見てブリージールが勝負をかけます)
個人的にはウゴノーを応援していたし、勝つチャンスもあったんですが、残念な結果になってしまいました。
試合をコントロールしていたのは、ウゴノーですし、採点でもリードしていました。
私は再戦が嫌いですが、この二人にはもう一度やらせたいですね。
今度はきっとウゴノーが勝つと思います。