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澤井剛志(グリーンツダ)VS今田雄大(蟹江)
フェザー級4回戦(2106年11月6日)
(出典:日テレG+)
澤井はアマチュアで33戦の経験がありまが、プロの戦績は3戦1勝1KO1敗1分けとパッとしません。
今田は8戦5勝3KO1敗2分けとキャリア豊富です。
しかし、この日は澤井のアマ経験がものをいいました。
2ラウンドはあわやストップかと思わせる猛攻を見せ、今田をダウン寸前まで追いつめました。
プロのキャリアでは圧倒的に上回る今田も手数で応戦しますが、クリーンヒットが少なく、パンチの威力も今一つです。
そして、4ラウンドに澤井の左フックで今田が大きく体勢を崩したところで、レフリーがストップしました。
(この左フックで澤井の一方的展開に終止符が打たれました)
澤井はこれで4戦2勝2KO1敗1分け、22歳。サウスポー対決でしたが、全く苦にする様子もなく、すぐに自分の距離で戦えていました。何より、パンチの当て勘が良かったですね。
戦績以上に素質のある選手だと思います。
小田翔夢(琉球)VS高橋良季(ロマンサジャパン)
ライト級4回戦
(出典:日テレG+)
この二人はちょっと力の差がありすぎましたね。
高橋はこれがデビュー2戦目で、まだ1勝1KOのキャリアしかありません。
当然、自分のボクシングスタイルも全く確立されていません。
小田は初回から相手を吞んでいるかのように、思い切ってパンチを振ってきます。
そして早くもボディブローが効いて、高橋のガードが下がります。
そこへ小田の強烈な右ストレートから左のフォローパンチでロープに飛ばされます。もうこの時点で高橋はほぼ失神寸前です。
しかし小田はさらにロープに詰めて連打を浴びせます。レフリーは慌ててストップしましたが、ロープに詰まったところで止めるべきでしたね。
(この右は強烈でした)
(左のフォローパンチで高橋はほぼ失神寸前。あとの連打は不要でしたね)
(レフリーがすぐにストップしました)
ここまで実力差があると危険な感じがしました。
それにしても小田は思い切りのいいパンチを打ちますね。
これでなんと4戦4勝4KOのパーフェクトレコードです。しかもまだ18歳。このままいけば日本やOPBFタイトルぐらいは簡単に取れそうな気がします。
ただ、なんとなく体が硬そうで、打たれた時の耐久力に若干不安を感じました。
吉開右京(島袋)VS嶋川雄哉(大星森垣)
Sライト級4回戦
(出典:日テレG+)
私はこの日の中で、この吉開が一番好きですね。
動きも速いし、パンチもキレがあります。ボディブローもうまいですね。
初回はお互い1回ずつ、ダウンを奪いましたが、ダメージははるかに嶋川の方がありました。
最初に喫した吉開のダウンは、嶋川がひっかけて倒したスリップダウンです。
(嶋川はフィジカルが強く、力づくで倒した感じですね)
(吉開が奪い返したダウンはかなりダメージがありました)
2ラウンドは吉開の攻撃で圧倒。嶋川はダウン寸前まで追い込まれました。ここがKOの唯一のチャンスでしたね。
嶋川が最後まで持ちこたえたのは、フィジカルの強さでしょう。
吉開は嶋川のパワーに押され、これにかなりスタミナを使った感じです。
しかし、クリーンヒットでは吉開がはるかに多く、ボクシングのレベルの差はかなりありました。
結果は判定3-0(たぶん40-36)で、もちろん吉開の勝利。
吉開はこれで4戦4勝3KO、19歳。
Sライト級でこの速い動きとパンチのキレは、十分全日本でも圧倒できる力があると思います。