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ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)VSケル・ブルック(イギリス)
WBO・IBF世界ミドル級タイトルマッチ(2016年9月11日)
(出典:WOWOW)
ゴロフキンは、35戦35勝32KO、34歳。178㎝。
ブルックは、36戦36勝25KO、30歳。175㎝。
余談ですが、カザフスタンの国歌は迫力がありましたね。
それと、この試合はロンドンで行われたのですが、観衆がすごいですね。3万人ぐらい入っているでしょうか。
ちなみに、先日の田口良一のタイトルマッチの観客は、3500人らしいです。
何だかおかしいゴロフキン
リング上で二人が対峙した時、ブルックの体格は「ゴロフキンとそん色ない」感じがしました。
しかし、1ラウンドにゴロフキンの左ボディから左フックでブルックがぐらついたときは、「やっぱりパワーが違う。これは早いな」と思いましたね。
ところが、ここからのブルックはしぶとかったです。
この後、ブルックが反撃して、結構ゴロフキンはダメージがあったように見えました。
2回、3回はゴロフキンが結構むきになって、強引にプレッシャーを強めましたが、ブルックはディフェンス勘が良く、ゴロフキンは、いつもほど効果的なパンチを放つことが出来ません。ブルックは、ゴロフキンのパンチが見えてきたように思いました。
スピードもブルックの方が上でしたね。パンチも足も。
この日のゴロフキンは、いつもより当て勘が悪く、ブルックもパンチを殺すのが上手くて、強烈なパンチを打ちこんでいる割には、深刻なダメージを与えることが出来ません。
逆に、倒すことにはやりすぎて、ディフェンスがおろそかになり、ブルックのパンチを無造作に被弾する場面が目立ちました。
「ゴロフキンが倒されることもありえる」ロマゴンよりも危機感を感じました。
それほど、ゴロフキンのガードが甘く、ブルックのパンチはキレがありました。
ボクシングはブルックの方が上手いですね。
それでも最後はゴロフキン
ゴロフキンも打たれ強いですね。かなりブルックのいいパンチをもらっていましたが、それでも強引にプレッシャーをかけ、ブルックを攻め立てます。
5ラウンドにゴロフキンが連打でブルックをロープに詰め、かなり強烈なパンチを打ちこみましたが、ブルックは見た目は悪いものの、芯を外して、ゴロフキンのパンチをうまく殺していたように見えました。
そのあともゴロフキンは攻撃の手を緩めることなく、攻め立てます。
さすがに防戦一方になったブルックを見て、陣営がタオルを投入しました。
しかし、私には、ブルックは見た目ほどダメージがあるよう思えませんでしたから、目の故障か何かのアクシデントで、ストップしたのだと思いました。
(3ラウンドにブルックが目の異常をアピール)
どうも、そうではないようでしたね。「これ以上やったらブルックが壊される」との判断のようです。
しかし、ブルックはここを凌げば、スタミナを消耗しているゴロフキンに対して、十分逆転の可能性があると思いました。ブルックには余裕がありましたよ。
(右目の眼窩骨折ではストップも仕方がないですね)
セコンドの判断は間違っていると思います。
ジョー小泉さんが「ブルックのトレーナーがブルッた」と例のダジャレでブルック陣営を批判していましたが、まさにそのとおりだと思います。
(どうやらやっぱりブルックは右目を眼窩骨折したようです。これではストップも仕方がないですね。おそらくゴロフキンの左ジャブを何発かもらったせいだと想います。)
しかし、結果的にはゴロフキンの5RTKO勝ち。攻撃力とパンチ力は見た目以上にダメージを与えていたのでしょうね。
でも、こんな雑なボクシングしてたら、ゴロフキンも長くないですよ。
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