マニー・パッキャオ(フィリピン)VSティモシー・ブラッドリー(アメリカ)
WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦(2016年4月9日)
(出典:WOWOW)
パッキャオのラストファイトは、ブラッドリーとのラバーマッチです。
浜田剛史さんは「試合前の表情がいいのはブラッドリー!」。
(試合経過)
お互い手の内を知り尽くしているので、予想通り、お互いが相手を警戒しすぎて、決め手に欠く展開が続きました。
ブラッドリーは、パッキャオが踏み込んでくる左に合わせて、右のカウンターを狙っています。
それを読んだパッキャオは、いつもの思い切った踏み込みはせず、自分の距離まで詰めてからパンチを打つ作戦のようです。
ブラッドリーの右かパッキャオの左か、という展開ですが、明確に取ったラウンドはなく、6ラウンドが終了しました。
やはり今回もクリーンヒットがお互い少なく、微妙な判定決着になりそうです。
7ラウンド、パッキャオがひっかけるような左でダウンを奪いました。ブラッドリーにダメージはありませんが、このダウンは痛いですね!限りなくスリップダウンに近いダウンですから、この2ポイントが判定に大きく影響するでしょう。
(これは明らかにスリップダウン)
そして9ラウンド、パッキャオが足のそろったブラッドリーに左フックを合わせて2度目のダウンを奪いました。これもダメージは全くないですけど、今度は完全なダウンです。
このダウンでほぼ勝敗は決まりましたね。この二人にKO決着は絶対ないですから。
(どんな体勢でもパンチが打てるパッキャオの身体能力の差が出た)
(ハデにひっくり返ったがダメージはない)
パッキャオはブラッドリーの右が見えてるようですので、これをまともにもらうことはなさそうです。
しかし、パッキャオも前に出るものの、ダウンを奪ってから手数が減り、迎え撃つブラッドリーも相変わらず決め手を欠き、そのまま最終ラウンドのゴングを聞きました。
私の採点は116-111でパッキャオ。結局2度のダウンが勝敗の決め手になりました。
公式ジャッジは3-0(3者とも116ー110)。
予想通り盛り上がりのない凡戦でした。特に最後の4ラウンドはお互い空回りで、ほとんどクリーンヒットがなく、過去の2回の試合の録画を見ているようでした。