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ノニト・ドネア(フィリピン)VSゾルト・べダック(ハンガリー)
WBO世界Sバンタム級タイトルマッチ(2016年4月23日)in フィリピン
(出典:WOWOW)
ドネアは前回、あわや逆転KO負けのピンチを辛うじてしのぎました。
39戦36勝23KO3敗、33歳。
ゾルト・べダックはWBO4位、26戦25勝8KO1敗、32歳。
唯一の1敗は2010年5月に、ウィルフレッド・バスケスJr.の持つWBO世界スーパーバンタム級王座へ挑戦し、10回TKO負けを喫したものです。
コンパクトなボクシングを展開
ドネアは、いつもながらのゆるい体つきで、動きにキレはありませんが、力任せの相手をねじ伏せるような大振りのパンチは影を潜め、左ジャブを丁寧に突き、落ち着いたスタートを切りました。
しかし、2回に入るとある程度相手との距離、パンチを見切ったようで、1分30秒、伝家の宝刀の左フックでべダックは大きくぐらつき、続く右フックは空振りしましたが、左アッパーが見事にヒット。
はやくもべダックはダウンを喫しました。
(相変わらずドネアはパンチがありますね。この2発でほぼ試合の行方は決まりました)
いつもと違うのはここからの攻撃です。落ち着いてコンパクトなパンチを集め、ゴング終了間際にもう一度ダウンを奪いました。
(べダックの右フックをかわし、左フックをカウンターで決めます)
(ゴングに救われましたが、次の回は不要でしたね)
カウントの途中でゴングが鳴らされ、レフリーがタイムキーパーに注意していましたね。
ジョー小泉さんが「レフリーがカウント中に3分が過ぎても、途中で鳴らしてはいけないです」と苦言。
この日のドネアの左アッパーはキレがありました。
左フックよりもこのアッパーを多用していました。ガードの面ではかなり危険なパンチですが、これだけ力量差があれば問題ないでしょう。
最後はべダックが膝を折るようにダウンし、レフリーが試合をストップしました。
今日のドネアならこれ以上戦っても、べダックに逆転のチャンスはめぐってこなかったと思います。
ところでSバンタム級のギジェルモ・リゴンドーはどうしたのでしょうね。再戦したら今度は勝てるかな?リゴンドーのKO負けをぜひ見たいのですが。