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金子大樹VS高畑里望
Sフェザー級10回戦(2016年6月4日)
プロ野球が開幕すると、どうしても野球中継が優先されるため、ダイナミックグローブは録画放送になってしまいます。残残念ですが仕方がありません。(6月10日に放送されました)
(出典:日テレG+)
内山高志に負けて以来、低迷が続いている金子が日本ランカーと対戦します。
金子は30戦22勝15KO5敗3分、27歳、日本Sフェザー級5位です。
高畑は19戦12勝4KO6敗1分、36歳、日本Sフェザー級6位、これがひょっとしたら最後の試合になるかもしれません。
高畑は2014年10月に尾川堅一に7回TKO負けを喫しています。
内藤律樹とは5年ぐらい前に6回戦で、ダウンを奪いながら、判定負けしています。
金子は「KOは狙わない」とは言うものの、こ程度の相手ならやはりスカッと倒してほしいですね。
不用意なパンチをもらいすぎる金子
距離感が悪いのか、ディフェンス能力に問題があるのか、とにかく身長180㎝の高畑の長いパンチが金子の顔面を簡単にとらえます。
この後も高畑の軽いワンツーや左ジャブを不用意にもらうシーンが目立ちました。
(相手が尾川堅一ならこんなのをもらっていたら倒されますよ)
しかしパンチ力の差は歴然としていました。
2ラウンド、前に出た金子が左ジャブから右ストレートをヒットし、早くも高畑からダウンを奪いました。
(左ジャブから右ストレートクリーンヒット。左が良かったのはこの1発だけかもしれません)
本来なら、KOも時間の問題と言いたいところですが、この日の金子は畳みかけるところで力みが目立ち、攻撃が続きません。
左を痛めているのかな?
金子はこんなに消極的で手数の少ないボクサーだったかな?
右を狙いすぎているのか、とにかく、左ジャブが極端に少なく、逆に高畑の軽いワンツーで反撃される始末。
ダメージの残る高畑は3ラウンドにも金子の右フックをもらい、大きくぐらつきますが追撃を許しません。
(右はそこそこ当たるのですが)
4ラウンド以降は手数では高畑が上回っていました。
金子が良かったのは左ボディだけ。右がヒットしてもそのあとの攻撃が続きません。
5ラウンドぐらいからこの左ボディも次第に影を潜め、懐の深い高畑の顔面へのパンチも、距離が合っていないのかあまりクリーンヒットしません。
最終回に倒せなかったのは問題
最終回はさすがに金子が最後の力を振り絞り、ラッシュをかけます。
しかし、左ボディブーからの連打で高畑をグロッキーにさせ、残り2分近くもありながら、結局パンチをまとめられず倒し切れませんでした。
日本チャンピオンだった頃なら、間違いなく仕留めていたでしょう。
右のパンチ力は相変わらずですが、ディフェンスが良くないですし、距離感も悪すぎます。
左ジャブが少なかったのは、たぶん拳を痛めていたからでしょうね。(未確認情報ですけど)
次は当然、日本タイトルでしょう。でも今の技術では尾川チャンピオンには勝てないような気がします。