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ゲイリー・ラッセル(アメリカ)VSパトリック・ハイランド(アイルランド)
WBC世界フェザー級タイトルマッチ(2016年4月16日)
(出典:WOWOW)
ジョニゴンにTKO勝ちして獲得したWBCタイトルの初防衛戦の相手は、15位のパトリック・ハイランド。
ゲイリー・ラッセルは27戦25勝15KO1敗、27歳。身長が165㎝でリーチは163㎝と、黒人ボクサーにしては日本人のような体形をしてますね。ハイランドが一回り大きく見えます。
ハイランドは32戦31勝15KO1敗、32歳のアイリッシュボクサーです。両選手とも右構えです。
アイルランドのボクサーといえば現役では逆転王アンディ・リーが有名です。過去で思い出すのは私の場合、ウエイン・マッカラ―ですね。
21年前(1995年)に薬師寺保栄からWBCバンタム級タイトルを奪った相手です。Sバンタム級でダニエル・サラゴサには負けています。
力の差がありすぎました
私はジョニゴンにTKO勝ちしましたが、ラッセルにそれほどパンチ力はないと思っています。
ハイランドも戦績から見る限り、パンチ力はなさそうです。
だからこの試合は判定決着かな?と思っていました。
ラッセルは小柄ですが、動きにスピードがあります。踏み込みの速さでリーチを十分カバーしています。
1ラウンドの後半にはラッセルがハイランドのパンチを見切ったように、かなり思い切ったパンチを振るいだしました。
ハイランドはラッセルのスピードについていけず、全く手が出ません。
さすがにここまで力の差があると、ラッセルはいつもよりかなり力を込めてパンチを打つことが出来ます。
2ラウンド、ハイランドが強引にプレッシャーをかけて前に出ますが、ラッセルが左ボディから右フックを返しました。この右フックが効きました。
(この右フックの返しは強烈でした)
(この右フックで1回目のダウン)
立ってきたハイランドに今度もラッセルの右フックがヒットし、2度目のダウンを奪います。とにかく狙い打ちのように思い切り振ってくるので、当たれば効きます。
(またも右フックで2度目のダウンを奪う)
辛うじて立ってきたハイランドにラッセルの容赦ない追撃。左ストレートをボディに放ち、またも右フックでダウンを奪いました。
倒れたハイランドを見てレフリーがすぐにストップしました。
(倒れた瞬間にレフリーがストップ)
2ラウンド、1分33秒、TKO勝ち。
ラッセルは初黒星を喫したWBO王者のワシル・ロマチェンコとの再戦を希望してますが、どうやらロマチェンコはSフェザー級に階級を上げるようです。
私は、ラッセル戦より、WBO1位のオスカル・バルデス(メキシコ)の防衛戦を見たいんですけどね~