エロール・スペンスはキース・サーマンが倒せなかったタフネスをKO VSレオナルド・ブンドゥ

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目次

エロール・スペンス・ジュニア(アメリカ)VSレオナルド・ブンドゥ(イタリア)

IBF世界ウェルター級挑戦者決定戦(2016年8月21日)

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(出典:WOWOW)

エロール・スペンスはスター街道まっしぐらの、スーパースター候補です。

20戦20勝17KO、26歳。IBF2位のサウスポーです。

4月にはマニー・パッキャオが倒せなかったクリス・アルジェリに5RTKOで勝利し、一躍世界戦線のトップに躍り出ました。

 

レオナルド・ブンドゥは36戦33勝12KO1敗2分け、なんと41歳です。IBF6位。本来は右構えですが、時折スイッチします。

唯一の1敗は2014年キース・サーマンに判定負けしたものです。

この時のサーマンは初回にダウンを奪いながらも、ブンドゥのパワーに押されて大苦戦。大差の判定で勝ったものの、観客からは大ブーイングを浴びました。

 

スピードのスペンス対パワーのブンドゥ

サーマン戦でも実証済みのブンドゥのパワーは、この日も全開。プレッシャーをかけてスペンスに襲い掛かります。

スペンスは右ジャブで対抗。接近したら左ボディをヒットします。

3ラウンドにはスペンスの左のタイミングが合ってきたようです。

しかし、ブンドゥのプレッシャーが強いからか、右ジャブは若干力み気味です。

 

スペンスのKOまでの組み立てが完璧

それでも、4ラウンドに入ると、スペンスのボディ攻撃が功を奏してきたのか、ブンドゥの前に出るパワーが落ちてきて、逆にスペンスが前に出ます。

左ストレートを強めに打ち込み、右がボディにヒットし、完全にスペンスがペースをつかみました。

 

5ラウンドはブンドゥがまたプレッシャーをかけて前に出てきましたが、スペンスは右ジャブで距離をコントロールし、左のタイミングを計っているような感じです。

 

そして、どうやら6ラウンドにGOサインが出たようです。

左右のボディブローが効果的にヒットし、ブンドゥの戦力をそぎ落とします。

ワンツーがきれいにヒットし、ロープに詰めて左アッパーがクリーンヒットしました。この後スペンスが少し押したため、スリップダウンと裁定されましたが、ブンドゥのダメージはかなり深刻です。

そして、スペンスがブンドゥを再びロープに詰め、会心の右フックを放つと、ブンドゥは完全に意識が飛んでロープの外にダウンしました。すぐさまレフリーがストップし、6RTKO勝ち。

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(この右フックでブンドゥの意識が完全に飛んでしまいました。)

サーマンが倒せなかったブンドゥを見事に倒しました。

 

ジャブで距離を測り、ボディブローで相手の戦力をそぎ、左ストレートのタイミングが合うと、一気に攻め落とします。KOまでの組み立てが完璧です。

 

気になる次戦

 

一応、この試合はIBFタイトルの挑戦者決定戦となっていますが、IBFのチャンピオンはゴロフキンと対戦したケル・ブルックです。

一旦ミドルの体を作ったブルックが、果たしてウェルター級に戻って来れるのでしょうか。

ビッグマッチを希望するブルックの対戦相手には、サウル・アルバレス、ミゲール・コット、アミール・カーンなども候補に挙がっています。

 

私の希望は、もちろブルックVSスペンスですが、なんだかこの対戦は実現しないような気がします。

スペンスVSキース・サーマン、スペンスVSダニー・ガルシアも見たいですね。

 

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