◆五十嵐俊幸VSエフライン・ペレス(2015年2月7日)
ペレスは元メキシコチャンピオンだったらしいですが、その実力は未知数です。
17勝12KO5敗の戦績からすると、パンチ力はそこそこありそうですが、五十嵐にとってはそれほど怖い相手ではなさそうに思えました。
この日の五十嵐をみると、デビューしたころに比べると格段にフィジカル面でパワーアップしていましたね。Sフライ級の体ができていました。
余談になりますが、岩佐亮佑のデビュー戦が生中継終了後に録画で流れましたが、びっくりするほど線が細かったですね。たしかデビュー当時も今と同じバンタム級のはずですから、そのパワーの違いには驚嘆します。ほんとにたくましくなりました。
さて、五十嵐ですが、残念ながらそのフィジカル面での優位さが感じられたのは序盤戦だけで、徐々にメキシカンの重いパンチにプレッシャーをかけられ、中盤には下がりながらのカウンターでしのぐのが精いっぱいの状態に。ふがいない展開です。
もちろんパンチの正確さではスピードのある五十嵐に軍配が上がりますが、いかんせんそのパンチは軽い。相手がタフだとも言えますが、この程度の相手なら倒さないと世界は見えてこないでしょう。
結局、バッティングで負傷した五十嵐が続行不能になり、前回に引き続き負傷判定勝ちに終わりました。
五十嵐は倒して勝つボクサーではないですが、岩佐のようにピンポイントで相手の急所に当てるいわゆる「当て感」のような技術をもっと磨かないと、今のスピードだけのボクシングでは世界は遠いですね。