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(出典:WOWOW)
ジョシュ・テイラー(イギリス)VSテオフィモ・ロペス(アメリカ)
WBO世界S・ライト級タイトルマッチ(2023年6月10日)
両選手のプロフィール
ジョシュ・テイラー(イギリス)WBO世界S・ライト級王者
19戦全勝13KO、32歳 サウスポー
身長 178センチ リーチ 177センチ
2019年5月、WBSS準決勝でイバン・バランチクに判定勝ちしてIBFタイトルを獲得し、決勝で、レジス・プログレイスに判定勝ちしてWBSSトーナメントに優勝するとともに、3団体王者となりました。そして、2021年5月にWBO王者のホセ・ラミレスに判定勝ちして、4団体統一王者となりました。2022年2月にジャック・カラテルにダウンを奪われる大苦戦を演じ、何とか勝利は手にしたものの、判定に物議を醸し、最終的にタイトルを剥奪されたり返上したりして、WBOタイトルだけとなりました。
テオフィモ・ロペス(アメリカ)WBO1位
19戦18勝13KO1敗、25歳 オーソドックス
身長 173cm リーチ 174cm
2019年に中谷正義とIBF世界ライト級タイトル挑戦者決定戦を行い判定勝ちし、その年の12月に、王者リチャード・コミ―に2RTKO勝ちでIBFタイトルを獲得しました。そして、2020年10月、ワシル・ロマチェンコと4団体王者統一戦を行い、見事判定勝利で4団体統一王者になりました。しかし、2021年11月、ジョージ・カンボソスに判定負けして、すべてのタイトルを失いました。S・ライト級に階級を上げて、8カ月ぶりの再起戦で世界ランカーのペドロ・カンパにTKO勝ちしましたが、2022年12月のサンドール・マルティン戦ではダウンを奪われる大苦戦の末、何とか判定勝利を拾いました。
試合展開
長身のテイラーが体格を利用して先手を取る
テイラーが先手で攻めます。ロペスはまだサウスポーとの距離がつかめていません。2ラウンド後半ぐらいから、ロペスの左がヒットし出します。両選手ともスピードがありますね。
テイラーは意外と荒っぽいボクシングしますね。テイラーはロペスが入ってくるところに左のカウンターを合わせようとしてます。パワーではテイラーですが、パンチの的確性はロペスかな。状態の柔らかさもロペスが勝っているように見えます。
ジャッジ泣かせのラウンドが続く
いずれにしても、ジャッジ泣かせのラウンドが続きます。4ラウンドは、ロペスの終盤の攻めが効果的でした。少しづつロペスがペースを掴んできているように見えます。しかしロペスはまだ、テイラーの左に完全には反応できていませんね。
後半はロペスがペースを掴む
パンチのスピードと的確性で、ロペスがペースを掴んできました。テーラーのパンチはやや雑ですね。テイラーが左を多用するので、さすがにロペスも読めてきたようです。しかし、相変わらず微妙なラウンドが続きますね。
終盤、テイラーの動きが鈍る
相変わらず速いテンポで動くロペスに対して、ややテイラーの動きが鈍ってきました。ロペスのパンチを、まともにもらうようになってきました。11ラウンドはほぼロペスの一方的な展開でした。ロペスはテイラーのパンチを柔らかい上体のウィービングでほぼかわしています。最終ラウンドになってもロペスのスピードは衰えることがなく、テイラーは体で抑え込むしか、戦法がありません。ラウンド後半はロペスのボディブローで腰が曲がりましたね。終盤はダウン寸前まで追い込まれたテイラーでしたが、何とか最後まで粘りました。
判定は3-0(115-113,115-113,117-111)でロペスがタイトルを獲得しました。
しかし、ロペスはこのタイトルを返上して引退すると公言しているようです。
「わしボク」の独り言
マイナンバーカード、返納しようかな~