マイリス・ブリーディスが3RTKO勝ちで初防衛に成功 VSアルツール・マン(IBF世界クルーザー級タイトルマッチ)

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目次

(出典:WOWOW)

IBF世界クルーザー級タイトルマッチ(2021年10月16日)

マイリス・ブリーディス(ラトビア)VSアルツール・マン(ドイツ)

両選手のプロフィール

マイリス・ブリーディス(ラトビア)IBF世界クルーザー級王者

28戦27勝19KO1敗、37歳 右オーソドックススタイル

身長 186cm リーチ203cm

唯一の1敗は、2018年1月にWBSSクルーザー級準決勝で、WBO王者のオレクサンダー・ウシクに2-0の判定で惜敗したものです。→ 優勝候補筆頭のオレクサンダー・ウシクがきわどい判定でWBSS決勝進出 VSマイリス・ブリーディス

2019年にWBSSシーズン2の準決勝で勝利し、WBOタイトルを獲得しています。→ WBSSクルーザー級準決勝 マイリス・ブリーディス(ラトビア)VSクリストフ・グロワッキ

ただ、この試合でブリーディスの反則が問題になって再戦が支持されましたが、ブリーディスはWBSSの決勝を優先したため、タイトルを剥奪されています。2020年9月にユニエル・ドルティコスと対戦し、判定勝ちでWBSSの優勝とともに、IBFのタイトルも獲得しています。今回が初防衛戦です。

アルツール・マン(ドイツ)IBF世界クルーザー級6位

18戦17勝9KO1敗、31歳 右オーソドックススタイル

身長 ?  リーチ ?

2019年3月にケビン・レレナ(南アフリカ)に4RTKO負けを喫し、16戦目で初黒星を喫しています。カザフスタン出身。

試合経過

まあ、この対戦は力の差が歴然としていますから、焦点は、ブリーディスが何ラウンドで倒すか、というところでしょう。

1R)

マンがジャブを突いて前に出ます。体格はほぼ同じですね。ブリーディスは下がりながら、慎重に様子を見ています。

中盤からブリーディスが少しずつ前に出てきました。そこへ、マンの右カウンターが軽くヒットしました。終盤、ブリーディスがプレッシャーをかけ前に出ます。しかし、マンの右カウンターのタイミングはいいですよ。最後にまたマンの右がヒットしました。ブリーディスはこの右に反応出来てませんね。

2R)

ブリーディスがややプレッシャーを強めてきましたね。しかし、マンもワンツーで応戦します。相変わらずマンの右ストレートはタイミングよく放たれています。下がりながらも、手数ではマンの方が多いようですね。ただ、パンチの力強さでは、ブリーディスの方がありそうです。

終盤、ブリーディスの手数が多くなってきました。まだ軽いパンチですが、左右のパンチを放って、マンを追いつめます。マンは、ボディが少し効いたのかな。

残り20秒、ブリーディスのかぶせるような右オーバーハンドがマンの顔面をとらえ、マンが膝をつきました。何とか立ってきましたが、結構効いていますね。

3R)

ゴングが鳴って、すぐ前に出てパンチを放つのは、マンの方です。しかし、長くは続きません。ブリーディスがすぐに反撃に転じます。左右のパンチを放ちながら、マンを追いつめます。ブリーディスの右ボディブローが効果的にヒットしました。ブリーディスは焦らずに、じっくり攻めますね。

マンは苦しくなってきました。必死で反撃しますが、ブリーディスは余裕をもってさばいています。そして、上下に連打を放ちマンを追いつめ、最後は左ボディブローで、マンが2度目のダウンを喫します。

辛うじて立ってきたマンですが、ダメージはかなりありそうです。ラウンド終盤、ブリーディスがマンをロープに追いつめ、右のアッパーがマンのボディをえぐり、たまらずダウン。一度立ってきましたが、再び崩れ落ち、レフリーが試合をストップしました。

3ラウンドTKO勝ちでブリーディスが初防衛に成功しました。

ブリーディスは堅実なボクシングをしますね。今回は相手と力の差があったので、倒すことが出来ましたが、「わしボク」としては、地味に思えてやや魅力に欠ける気がします。クルーザー級は、ライトヘビー級やヘビー級に比べると、レベルが低いと思います。WBCが新設した「ブリッジャー級」は論外です。

 

 

 

 

 

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