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ワシル・ロマチェンコを中心としたライト級
「わしボク」が注目しているライト級四天王をご紹介しましょう。
ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
WBAスーパー・WBC・WBO統一王者
15戦14勝10KO1敗、32歳のサウスポー。170cm。
ライト級に階級を上げてから、体格のハンデが気になりますが、相変わらず相手を幻惑するフットワークは健在ですね。ただ、S・フェザー級時代のような、圧倒的なパフォーマンスに(5戦5KO)、ややかげりが見えてきた感じがします(4戦2KO)。
ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)
WBA王者
23戦全勝22KO、25歳のサウスポー。166cm。
まだ、ライト級に上げてから1戦しかこなしていませんが、パワフルな攻撃でユリオルキス・ガンボアの技巧を圧倒しました。フィジカル面では、ライト級でも十分通用しますね。むしろパワフル面では、四天王の中でもトップクラスではないでしょうか。
テオフィモ・ロペス(アメリカ)
IBF王者
15戦全勝12KO、22歳。173cm。
中谷正義戦で若干評価落としましたが、リチャード・コミ―を右ストテート一発で沈め、一躍スーパースター候補に再浮上しました。一発のパンチ力ではトップクラスですし、ボディワークが巧み、でディフェンス面でも高いスクルをもっています。
ライアン・ガルシア(アメリカ)
WBC3位、WBA2位、WBO2位
20戦全勝17KO、21歳。178cm。
4人の中では、一番長身です。そして、世界が注目するスーパールーキーですね。上体が柔らかく、ディフェンスも巧みで、しかもパンチ力がありスピードがあります。特に左は破壊力抜群ですね。
珠玉の対戦カード
この4人の組み合わせなら、どれもマニア垂涎の魅力あふれるカードになるでしょうね。
ロマチェンコVSデービス
判定決着ならロマチェンコ、KOならデービスでしょう。ロマチェンコはフットワークと多彩なパンチでデービスを翻弄するでしょうが、デービスも負けじと打ち返してくるはずです。一発のパンチ力ならデービスに分があります。相討ち覚悟でデービスが出てくれば、ロマチェンコがパワーで押し切られる可能性もありますね。
ロマチェンコVSロペス
ロマチェンコは打ち気にはやると、結構ガードが甘くなります。スピードとフットワークでカバーしてきましたが、ロペスの右を不用意にもらうと命取りになりますよ。しかし、恐らく早いフットワークと多彩なパンチで、ロペスを翻弄し12ラウンドを消化するでしょうね。でも、スリリングなシーンは結構多いと思います。
ロマチェンコVSガルシア
このカードが一番、展開は読みにくいですね。それだけに魅力的な組み合わせとも言えます。ロマチェンコのボクシングに大きな変化はないでしょう。フットワークを使って、多彩なパンチを軽く放ってガルシアの出方を見ると思います。そして、徐々にエンジンを全開にしていくでしょう。ガルシアは距離をとって、様子を見るはずです。ロマチェンコは、ガルシアの長い左に注意しなければなりません。
デービスVSロペス
デービスがパワーに任せて、ガンガン行くでしょう。ロペスは中谷戦同様、まともな打ち合いは避けるでしょうね。一発のパンチではロペスが上ですが、デービスもパワーと手数では負けません。KOならデービス、判定ならロペスかな。
デービスVSガルシア
これも楽しみなカードですね。前に出るのはデービス、ガルシアは距離をとって、じっくりチャンスを待つでしょう。ガルシアの距離で戦えば、デービスのパワーは空転するでしょうが、距離が詰まるとスリリングな打ち合いが見られるかもしれません。ワクワクしますね。
ロペスVSガルシア
これはガルシアが勝つような気がします。ロペスがガルシアの左でマットに沈むシーンが見られるかもしれません。しかし、ロペスもボディワークが巧みで、そう簡単にパンチをもらわないでしょう。ロペスがディフェンスブなボクシングに徹すると、長引くかもしれません。
新型コロナウイルスの汚染が、一日も早く収束することを願っています。しかし、「わしボク」の嫌な予感では、年内にボクシング興行が復活することはないと、覚悟しています。