アメリカで再起第二戦、ホルヘ・リナレス会心の4RKO勝ち VSカルロス・モラレス

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目次

(出典:DAZN)

ホルヘ・リナレス(帝拳・ベネズエラ)VSカルロス・モラレス(アメリカ)

ライト級12回戦(2020年2月15日)

リナレスは、51戦46勝28KO5敗、34歳。WBA2位。

元3階級制覇王者。ライト級に戻し、日本で再戦を判定で勝利し、これが再起第2戦です。

モラレスは、27戦19勝8KO4敗4分け、30歳。

ライアン・ガルシアやレネ・アルバラードなどの強豪と対戦しましすが、まだ一度もKO負けがないタフガイです。

試合経過)

(出典:DAZN)

1R)やや不安な立ち上がり

リナレスの立ち上がりが心配ですね。リナレスがプレッシャーをかけて前に出ますが、モラレスは左ジャブを突きながら、距離をとります。リナレスはガードを高く上げて、がっちりディフェンスを固め、速い左ジャブを突きます。モラレスも下がりながら、ワンツーを放っています。

2R)手数でモラレスが上回る

リナレスがややプレッシャーを強めて、前に出ますが、モラレスは自分の距離を保ち、リナレスが接近すると右アッパーを突きあげます。モラレスはリナレスの打ち終わりを狙っていますね。

なかなか手強い相手です。リナレスはプレッシャーをかけるますが、手数ではモラレスが上回っている感じです。下がりながらの、右アッパーは要注意です。

3R)右ショートのカウンターでダウンを奪う

このラウンドも、リナレスがプレッシャーをかけ、前に出ます。モラレスは下がりながら、リナレスの打ち終わりにパンチを放ってきます。リナレスはかなり慎重ですね。プレッシャーをかけるものの、パンチが出ません。打ち終わりにモラレスがワンツーをヒットします。

しかし、ラウンド終盤、リナレスが速い左ジャブを放ち、右のショートがカウンター気味にモラレスの顎をとらえると、モラレスはもつれるようにダウンします。一瞬、スリップダウンかと思いましたが、レフリーはダウンの裁定。立ってきたモラレスは、意外とダメージがありますが、ここはゴングに救われます。

4R)技ありのKO劇

リナレスの右ストレートがヒット。モラレスはまだダウンのダメージが残っている感じです。リナレスは右ストレートを狙っていますね。少しずつ右のタイミングもあってきたみたいです。右ストレートが何度か、軽くモラレスの顔面をとらえるようになってきました。

そして、リナレスが左ストレートをボディにヒットし、返しの右フックがカウンター気味にモラレスの顔面をとらえると、モラレスが2度目のダウン!

かなり強烈にヒットし、モラレスは立ち上がることが出来ません。なんとリナレスが4ラウンドでKO勝ちです。

「わしボク」の節穴の目

まずは感想

メインで登場する、ライアン・ガルシアでさえ倒せなかったモラレスを、見事に倒したリナレス。びっくりしました。全く予想していませんでした。おそらく判定決着だと思っていましたからね。下手をすると、早い回で倒されるかもしれないと。

3ラウンドの右

いつもより慎重なリナレスが、ペースを取り戻したのは、ショートの右ストレートでした。速かったですね。「わしボク」はスリップダウンだと思いましたが、ラウンド終了後のスロー再生で、綺麗に右ショートがモラレスの顎をとらえていました。

リナレスの武器はスピードです。左ジャブも速いですが、やはり倒すのは右ですね。ワシル・ロマチェンコからダウンを奪ったのも、この右ストレートでした。

これで、完全に展開は変わりました。まだダメージの残るモラレスに、テクニカルな左ボディーから右ストレート。見事でしたね。

VSガルシア

リナレスが唯一勝負できるのは、スピードでしょう。相討ち覚悟の右ストレートが決まれば、ガルシアを倒せるかもしれませんが、ガルシアはボディワークが上手いし柔らかいので、大きなダメージを与えることは難しいでしょうね。

逆にガルシアのパンチをもらってしまったら、早い回で倒されてしまうでしょう。今日のガルシアを見ていると、残念ながら、リナレスの勝機はほとんどないと思います。でも、今日のリナレスは、ロマチェンコ戦に匹敵する、素晴らしいファイトでしたね。

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