目次
ジョシュ・テイラー(イギリス)VSレジス・プログレイス(アメリカ)


WBAスーパー・IBF統一世界S・ライト級タイトルマッチ
テイラーは、15戦全勝12KO、28歳のサウスポー。IBF王者。178㎝。
プログレイスは、24戦全勝20KO、30歳のサウスポー。WBAスーパー王者。173㎝。
試合経過)

ジャッジ泣かせのラウンドが続く
かなりプログレイスの方が小さく見えますね。長身のテイラーが前にでます。プログレイスは、下がりながらテイラーの打ち終わりを狙っています。序盤は、お互いほとんど有効打はありません。
プログレイスが、テイラーのパワーにやや押されている感じです。手数でもテイラーが上回っていますね。しかし、プログレイスもコンパクトなパンチで応戦しています。
3ラウンドは、押し合いながらボディの打ち合いで始まり、少しずつお互いのパンチがヒットし出します。4ラウンドは、プログレイスの動きが活発になります。テイラーもボディアッパーで応戦します。
中盤は一進一退の攻防
ラウンド前半は、プログレイスが積極的に前に出パンチを放ちます。しかし、後半は、テイラーが押し返します。
6ラウンドは、テイラー―のボディブローが効果的にヒットし、足を使いながら上下にパンチを放ちます。テイラーが、プログレイスの良さをうまく殺している感じがします。
テイラーのパワーにプログレイスが押され気味に
ペースを握っているのは、テイラーですね。しかし、プログレイスもコンパクトなパンチを随所に返します。7ラウンド終盤、テイラーの左フックでプログレイスの足がばたつきます。
体を使って前に出るテイラーに、プログレイスはかなりやり難そうな感じです。テイラーの身体が序盤より大きく見えます。しかし、8ラウンド終盤、プログレイスの右ストレートがきれいにカウンターでヒットします。
プログレイスはカウンターで応戦するが
終盤になっても、テイラーはグイグイ前に出ます。とにかく前に出てプレッシャーをかけ、手数でプログレイスを下がらせます。プログレイスも綺麗なカウンターをヒットさせます。しかし、テイラーは打たれ強いですね。
10ラウンドにテイラーの右ボディブローがヒットし、プログレイスの動きが止まります。テイラーの圧力が、プログレイスを苦しめます。それでも、プログレイスは、コンパクトなパンチで応戦し、タイミングのよいカウンターをヒットさせます。
11ラウンドあたりから、プログレイスもようやく手数が増えてきて、最終ラウンドにラストスパートをかけますが、わずかに及びませんでした。
強打のプログレイスを、テイラーはパワーで押し切った感じです。
判定は2-0(114-114、117-112、115-113)のマジョリティデシジョンで、テイラーがWBSSの決勝を制しました。しかし、「わしボク」は、S・ライト級の最強の最強ボクサーは、ホセ・ラミレスだと思います。