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ダニエレ・スカルディナ(イタリア)VSアレサンドロ・ゴッジ(イタリア)
IBFインターナショナルS・ミドル級タイトルマッチ(2019年6月29日)
スカルディナは、16戦全勝14KO、27歳。IBFインタナショナルチャンピオン。
ゴッジは、40戦35勝17KO4敗1分け、31歳。
スカルディナは、恐らくイタリアのホープなんでしょうね。すごいKO率ですから、アッサリKOしてくれるものと、期待したいましたが、やっぱりヨーロッパは違いますね。「わしボク」にはヨーロッパの緻密なボクシングを、うまく表現することが出来ないかもしれません。
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試合経過)
1R)
ゴッジが前に出て距離を詰めようとしますが、長身のスカルディナは、左ジャブで自分の距離を保ちます。そして、ロングのワンツーをヒットします。ゴッジもロープに詰めてボディブローを連打しますが、これはガードに阻まれています。
2R)
スカルディナは相変わらず左ジャブで、自分の距離をキープします。ゴッジは何とか接近戦に持ち込もうとしますが、スカルディナのボディワークにほとんどのパンチをかわされます。クリーンヒットでは、スカルディナが上ですね。
3R)
やや距離が詰まってきた感じがします。ゴッジは接近してボディブロー。しかし、スカルディナの長いワンツーがゴッジのガードの隙間にヒットします。そして、ボディへのスカルディナのワンツーがヒット。
4R)
ほぼ同じ展開です。ゴッジが前に出て何とか距離を詰めようとしますが、スカルディナが左ジャブでそれを阻みます。そして、ゴッジのガードの隙間へ、打ち下ろしの右から左アッパーを突きあげます。終盤、スカルディナの右アッパーがゴッジの顎を跳ね上げ、ゴッジの動きが一瞬止まります。
5R)
ここまで、スカルディナは、16勝14KOのパンチ力は全く影を潜めています。ヨーロッパのKOは、恐らく早いストップで量産されているのでしょうね。これがヨーロッパのボクシングの醍醐味?ですか。ところで、このラウンドのスカルディナの表情はやや疲れが見えます。一方のゴッジは、このラウンド、やや強めに出てきました。ちょっとスカルディナが押され気味です。ゴッジの左ボディから顔面へのダブルがヒット。
6R)
スカルディナは、左ジャブで距離をとります。ゴッジは手数で応戦しますが、なかなか距離を詰めることが出来ません。ヨーロッパのボクシングに少し飽きてきましたね。ほぼずっと同じパーターンですから。
7R)
ゴッジが連打で前に出ます。スカルディナの手数がやや減ってきた感じがします。それでもスカルディナがボディブローから上にパンチを返します。ゴッジも応戦しますが、お互いに少し疲れてきたようですね。動きが鈍くなってきました。
8R)
こうなるともうKOは期待できません。細かな技術戦を楽しむしかありません。「わしボク」が一番苦手な展開です。スカルディナがホントに強打の持ち主なら、恐らく両手を痛めているのでしょう。とにかくパンチが軽い。下がりながらパンチを打ち、とにかく距離をキープすることに専念しています。パンチを打ちとき体が後ろに流れ、いかにも非力なパンチに見えます。ゴッジも疲れからか、前に出るものの、あまり手が出ません。
9R)
スカルディナがちょっとテンポアップしてきました。ゴッジも負けじと前に出ますが、パンチが出ません。スカルディナもようやく少し強めにパンチを放つようになってきましたね。それでもゴッジは前に出て、スカルディナを後退させます。
10R)
スカルディナはもはや倒すきなし。ゴッジは強引に前に出ますが、スカルディナは無理をせず、左ジャブを突いて距離をキープします。ゴッジも最後はかなり強引に打って出ますが、スカルディナは完全に逃切り態勢。そのまま、試合終了です。
判定は3-0(98-92、96-94,96-94)でチャンピオンの防衛成功です。スカルディナがもし手を痛めていないのなら、世界には通用しないでしょうね。ヨーロッパでこのまま骨を埋めることになるでしょう。