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アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)VSエルウィン・ソト(メキシコ)
WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ(2019年6月22日)
アコスタは、21戦20勝20KO1敗、28歳。
唯一の1敗は、2017年に田中恒成(WBOライトフライ級王座)に挑戦し、判定負けを喫したもの。その後、田中が返上したタイトルを獲得し、3度防衛に成功しています。
ソトは、15戦14勝10KO1敗、22歳。WBO14位。
この試合の見どころは、アコスタが何ラウンドに倒すか、だけでしょうね。
序盤にアコスタがダウン
1~2ラウンドを見た限り、アコスタの楽勝かなと思いましたが、3ラウンドに落とし穴が待っていました。
ちょっと気を抜いたのでしょうか、3ラウンド開始早々、ソトが左から右をヒットすると、あっけなくアコスタがダウンしました。立ってきましたが、結構効いている感じです。ソトが追い打ちをかけ、パンチを畳みかけます。何とかしのいだアコスタは、ラウンド終盤になってようやく落ち着きを取り戻し、反撃に転じますが、やや力みすぎで、初回ほどパンチに正確性がありません。
中盤は完全にアコスタのペース
中盤は、ダメージが回復したアコスタがペースを取り戻し、パンチを上下に打ち分け、手数で圧倒します。ソトはややスタミナ切れか、回を追うごとに手数が減り、ラウンド終盤にパンチを打ち返しますが、それほど効果的なヒットはありません。
ただ、アコスタも攻撃が雑で、大振りが目立ち、左フックを空振りする場面が結構多くなります。それでも、ラウンド全般では、手数でソトを上回り、10ラウンドには見事なコンビネーションブローを決めています。しかし、相変わらずガードはルーズですね。
ソトの逆転左フック
「わしボク」の採点では、ダウンを挽回し6ポイント、チャンピオンがリードしていました。このままいけば、判定で防衛かな、思われた最終12ラウンド。アコスタがやや強引に倒しに言った感じで、ソトをロープに詰めて連打を浴びせます。そこへソトの左フックがカウンターになって、アコスタの顎をとらえ、アコスタの身体が泳ぎます。
実は、見ていて何が起こったのか、その時は分かりませんでした。一瞬の出来事でしたね。ソトが、アコスタをロープに詰めて連打を浴びせると、すかさずレフリーが試合をストップしました。
「ちょっと早いかな」と思いましたが、まあ、一番近くいたレフリーの判断なので、かなりのダメージがあったのでしょう。
それにしても劇的な幕切れでしたね。今日のアコスタの攻撃は、かなり強引でパンチも雑でいつものパワーもなかったように思います。最終回はKOを狙ったのでしょうが、ちょっと強引すぎましたね。再戦の嫌いな「わしボク」ですが、アコスタのリベンジマッチは、是非みたいと思います。