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WBC・WBO統一世界S・ウェルター級タイトルマッチ(2025年3月22日)
セバスチャン・フンドラ(アメリカ)VSコーデイル・ブッカー(アメリカ)
両選手のプロフィール
セバスチャン・フンドラ(アメリカ)WBC・WBO統一世界S・ウェルター級王者
23戦21勝13KO1敗1分け、27歳 サウスポー
身長 197cm リーチ 203cm
「タワーリングインフェルノ」というニックネームの通り、このクラスとしては桁違いの長身とリーチの長さが特徴です。しかも接近戦も得意で、好戦的なファイタータイプと言っても間違いではないでしょう。2022年4月にエリクソン・ルビンとWBC暫定王座決定戦を行い、ダウンの応酬の末、9R終了TKO勝ちで王座を獲得しましたが、この試合でガードの甘さを露呈しましたね。さらに、カルロス・オカンボとの初防衛戦でフンドラの限界が見えてきた気がします。そして、予想的中。2023年4月に7ラウンドKO負けでタイトルを失いました。2024年3月、ティム・チューとの流血戦を制し、WBC・WBOの統一タイルを獲得しました。
コーデイル・ブッカー(アメリカ)WBO5位・WBC14位
24戦23勝11KO1敗、33歳 サウスポー
身長 175センチ リーチ 178センチ
2024年4月にWBC・USAスーパーウェルター級タイトルを獲得し、2025年2月の2度目の防衛戦で、試合には勝ちましたが、体重オーバーでタイトルを失いました。
試合展開
タワーリングインフェルノ全開!
身長差、何と22センチ。フンドラの身長はヘビー級のウシクより高いのですから、もう反則ですようね。そのフンドラが初回から長~いリーチでブッカーを追いかけます。2ラウンドはさらにプレスを強めますが、ブッカーも必死応戦します。しかし、右ジャブが邪魔でなかなかブッカーのパンチが届きません。
フンドラが一方的に攻める
3ラウンドも同じ展開が続きました。そしてさらに強烈な左の打ち下ろし、左アッパーが飛んでくるので、ブッカーは何にもできません。それでもラウンド最後に、ブッカーの右フックがようやくフンドラ顔面をとらえました。フンドラも接近した時のこのフックには要注意ですね。
4ラウンドに仕留める
フンドラはこのパンチで目が覚めたのか、さらに手数を増やし、やや強引に攻め立てます。そして、またブッカーの右フックがヒットしました。ブッカーも勝負に出たようです。しかし、フンドラもボディアッパーでブッカーの動きを止め、左の打ち下ろしでやや投げ飛ばすようにダウンを奪いました。
何とか立ってきましたが、ここからはフンドラが左の打ち下ろしから左アッパーでロープに追い詰め、防戦一方になったところで、レフリーが試合をストップしました。
フンドラにとっては久々の会心のKO勝利でしたね。ブッカーが弱すぎたのかもしれません。