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フェザー級10回戦(2025年3月25日)
阿部麗也(KG大和)VS清水聡(大橋)
両選手のプロフィール
阿部麗也(KG大和)WBA10位・WBC10位・IBF10位
31戦26勝10KO4敗1分け、31歳 サウスポー
身長 172センチ リーチ 175センチ
2014年に新人王を獲得しましたが、翌年にいきなり判定負け。その後11連勝し、2019年5月、日本王者の源大輝に挑戦しましたが、残念ながら引き分けで、タイトルを獲得できませんでした。2021年11月に最強挑戦者決定戦で、渡部大介にTKO勝ちして、2度目のチャンスを手に入れ、2022年5月、日本王者の丸田陽七太にダウンを奪う快勝で2冠王座を獲得しました。そして、2023年4月にキコ・マルチネスと挑戦者決定戦を行い、挑戦権を獲得しました。しかし、2024年3月、ルイス・アルベルト・ロペスのパワーに圧倒されTKO負けでタイトル獲得に失敗しました。
清水聡(大橋)元OPBF・WBOAP王者
13戦11勝10KO2敗、39歳 サウスポー
身長 180センチ リーチ 181センチ
ロンドンオリンピック銅メダリスト。プロデビュー後8連続KO勝利しましたが、2019年7月にジョー・ノイナイにTKO負けで打たれ弱さを露呈しました。その後3連勝して、世界タイトル挑戦のチャンスをつかみました。2023年7月、ロペイシー・ラミレスのスピードに圧倒され、5RTKO負けでタイトル獲得に失敗しました。引退したと思っていましたが、2年近くのブランクを経て、これが再起戦となとなります。
展開予想
序盤に清水が思い切って倒しに行けばチャンスもあるでしょうが、阿部のバランスの良いボクシングに清水のパンチは空回りするでしょね。阿部の判定勝ちが濃厚ですが、終盤にKOチャンスが訪れるかもしれません。ただ残念ですが、どちらが勝っても世界は無理ですね。
本来なら、松本圭祐がメインを務める予定でしたが、計量失敗で病院に搬送され、試合は中止となりました。しかし、アンダーカードに大橋ジムのホープが登場しますので、そちらも楽しみです。
試合展開
運動能力、スピードでは阿部が上回っていましが、ボクシングのうまさでは、はるかに清水が上でしたね。序盤から速いステップで動く阿部に対して、清水はスピードはないものの、狙いすましてパンチを放ち、かなり威力がある感じがしました。
対する阿部は無駄な動きが多い割に、手数が少なく当て勘も悪いので、見映えの割にはダメージを与えていないように見えました。
39歳の清水はさすがに終盤はスタミナが切れて手数が減っていましたが、阿部のパンチをボディワークで柔らかく逃がして、決定打になていなかったようです。
判定は1-0(97-93,95-95,95-95)のマジョリティドローということで、引き分けに終わりましたが、清水はともかく、阿部も上を狙うにはボクシングセンスがなさすぎますね。