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岩佐亮佑(セレス)VSセサール・ファレス(メキシコ)
IBF世界S・バンタム級挑戦者決定戦(2019年2月17日)
岩佐は、28戦16KO3敗、29歳。IBF3位。
ファレスは、29戦23勝17KO6敗、27歳。IBF5位。
相変わらず消極的なボクシングの岩佐でしたが、前に出るファレスを何とか捌き、10Rにファレスが偶然のバッティングで負傷し、負傷判定でTJ・ドヘニーへの挑戦権を獲得しました。
猛烈にアタックしてくるファレスに対して、岩佐は前半、やや持て余していた感じです。徐々に、的確なパンチの数で上回り、ファレスの突進をロープ際でさばいて、打ち終わりに連打を浴びせます。終盤の打ち合いにもしっかり応戦し、無難に判定で勝利を手にしました。
判定は2-0(95-95、97-93、98-92)。全盛期の岩佐なら、この程度の相手なら、タイミングよくカウンターを決めて、中盤までに ストップ勝ちしていたと思います。
今回の相手はオーソドックススタイルでしたが、ドヘニーは苦手なサウスポーです。進退をかけた試合になるでしょうね。とにかく手数で上回らないと、前回の二の舞になると思います。
岡田博喜(角海老)VSレイムンド・ベルトラン(メキシコ)
S・ライト級10回戦((2019年2月11日)
岡田は、19戦全勝13KO、29歳。wBO2位、WBA3位、WBC9位、IBF5位とすべての団体でランキングに入っています。今回が2度目のアメリカでの試合です。
ベルトランは、46戦36勝22KO8敗1分け1NC、37歳。WBC11位、WBO5位。(VSホセ・ペドロサ)→https://www.boxing-blog.com/entry/20181010b
初回にいきなりダウンをとられた岡田ですが、岡田の右ストレートでベルトランが腰を落としロープに詰めて連打を畳みかけます。ダメージはベルトランの方がありましたが、残念ながら仕留めることが出来ません。その後はやはりパワーで上回るベルトランのペースで試合が進み、終盤スタミナが切れてきた岡田の顎にベルトランの右フックがヒットし、この日2回目のダウン。疲れたところへのパンチは効きます。何とか立ってきた岡田にベルトランが襲い掛かり、3度目のダウンを喫したところでレフリーが試合をストップしました。9RTKO負け。
アメリカでの第一戦も、アルゼンチンの中堅どころのクリスチャン・ラファエル・コリア(35戦27勝11KO6敗2分け)と対戦し、最終回にダウンを奪われ、2-1の僅差で何とか全勝をキープしました。やはりこのクラスでは、東洋と世界の差はかなりあると、痛感させられましたね。そして、第二戦がこのざまでは、残念ながら岡田は完全に世界のトップ戦線からは脱落したと言ってよいでしょう。