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アイザック・ドグボエ(ガーナ)VSエマヌエル・ナバッレッテ(メキシコ)
WBO世界S・バンタム級タイトルマッチ(2018年12月8日)
ドグボエは、20戦全勝14KO、24歳。
ドグボエは、タフな大竹秀典を2度倒して、1RTKOで勝っています。これが3度目の防衛戦となります。世界戦はすべてKO勝ちしています。
ナバレッテは、26戦25勝22KO1敗、23歳。WBO2位。
ナバレッテは、以前「わしボク」が2年前のブログで酷評したメキシコのホープですが、いつの間にか世界2位にまで上り詰めていました。↓
https://www.boxing-blog.com/entry/2016-11-30-120536
別人のような動きのドグボエ
初回こそ、前に出て馬力のあるドグボエらしい動きが見られましたが、2ラウンドから徐々に、長身のナバレッテが前に出てプレッシャーをかけドグボエが下がり出します。ラウンド終盤は、ナバレッテの強引な攻めで、ドグボエの動きが何だかおかしくなってきます。
解説の飯田覚士さんが「ドグボエの顔が弱気に見える」と指摘。ドグボエも何とかペースを変えようと前に出ますが、ナバレッテのパワーに押し込まれてしまいます。どうもドグボエの身体にいつものようなパワーがないように見えますね。
ナバレッテのパンチは相変わらず雑で、大振りなんですが、変則的なパンチが、結構ドグボエの顎をとらえています。意外と当て勘がいいようです。ドグボエはいつもようなボクシングが出来ていないないようです。飯田さんは何度も「ドグボエの顔に疲れが見える」とドグボエの調子の悪さを指摘します。
ドグボエが中盤盛り返すが
大苦戦のドグボエが、7ラウンドからペースを取り戻そうと前に出てプレッシャーをかけ、ボディブローを中心にパンチを放ちだします。ナバレッテは、余裕を持ってこれを捌いていましたが、徐々に追い込まれていきます。ドグボエのパンチに、ややパワーが戻ってきたような感じです。
ナバレッテが反撃に転じます
しかし、9ラウンドは、ナバレッテも下がらずに応戦してきます。ラウンド中盤、ドグボエの右フックがナバレッテのテンプルをとらえ、ダウンを奪います。ところが、レフリーはこれをスリップと裁定。右足が滑った感じではありますが、明らかにドグボエのパンチが当たって、倒れていますからね~。
その後は、立ってきたナバレッテの反撃に合います。
ラウンドの序盤はドグボエも前に出てパンチを放ちますが、ラウンド後半になると、少しずつナバレッテに押し込まれるようになります。ナバレッテのパンチを浴びて、徐々に苦しくなってきましたね。終盤は、もうドグボエがダウンを拒否して、逃げ回るだけで、ほぼ一方的にナバレッテに攻め込まれます。
判定は明白な差がついているでしょうね。
3-0(115-113、116ー112、116-112)でナバレッテがタイトルを奪いました。
ナバレッテは、やや変則なスイッチヒッターで、やりにくい選手ですが、「強い」という感じはないですね。
しかし、「わしボク」は相変わらず見る目がないですね。2年前に見たときは、ナバレッテが世界チャンピオンになるとは、夢にも思いませんでした。