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ジョージ・グローブス(イギリス)VSカラム・スミス(イギリス)
WBA世界S・ミドル級タイトルマッチ&WBSSスーパーミドル級決勝(2018年9月28日)
(出典:WOWOW)
グローブスは、31戦28勝20KO3敗、30歳。WBA王者。
クリス・ユーバンクに判定勝ちして、WBSSの決勝に進出しましたが、肩の負傷で6月2日の決勝戦が延期になっていました。
スミスは、24戦全勝17KO,28歳。WBC1位。
スミス4兄弟の4男。兄弟の中では一番才能があると言われています。
ただ、WBSSの準決勝は今一つパッとせず、評価を落としています。
カラム・スミスは大きく評価を下げる。代役(WBC35位)に後半失速し辛うじて逃げ切る VSニーキー・ホルツケン
この試合は、グローブスの保持するWBAタイトルの3度目の防衛戦ですが、WBSSのS・ミドル級の決勝戦でもあります。
「わしボク」としては、グローブスの豪快なパンチで、スミスをマットに這わしてほしいですね。
距離が遠いスミス
長身(191㎝)のスミスは、グローブスに比べると、一回り大きく見えます。リーチ差は何と15㎝。
グローブスにとっては、かなり距離が遠い感じがします。
不用意に中に入っていくと、スミスの右ストレートが飛んできます。
スミスも、スピードのあるグローブスに対して、かなり慎重。ガードを高くしてじわじわと前にプレッシャーをかけ、グローブスの打ち終わりを狙って右を放ち放ちますが、積極的に打って出ることはありません。
3ラウンドにグローブスがステップインしたところへ、スミスの右ストレートがカンターでヒットし、グローブスが足をばたつかせますが、ここはグローブスが上手く追撃を阻みます。
グローブスが左ジャブでペースをつかみかけるが
4ラウンドあたりから、ようやくグローブスが速い左ジャブを突いて、距離をつかみはじめます。
スミスの右もボディワークで外し、リズムが良くなってきました。
しかし、6ラウンドに入ると、スミスがプレッシャーを強めてきます。
スミスの手数が増え、グローブスも速い左ジャブで応戦しますが、少しずつ押され気味になってきます。
そして、7回。
先にグローブスの右はヒットするのですが、すぐに左フックを返され、ごろーぶすが大きく体勢を崩し、ロープにもたれかかったところへ、スミスが連打を畳みかけます。
(先にグローブスが右を打ち込みますが、スミスはコンパクトに左を折りたたんでフックを返します)
(ダメージは明白。グローブスは大きく体勢を崩し、ロープにもたれかかります)
グローブスのダメージは明白です。ロープにもたれかかりガードを固めるグローブスに襲い掛かります。
(右フックをボディに叩き込み、とどめの右アッパーでグローブスの腰が折れます)
(完全にグロッキーのグローブスはテンカウントを聞きます)
スミスが連打を浴びせ、コーナーに詰まったグローブスに右フックのボディブローから止めの右アッパーを突き上げると、スミスの腰が折れ、コーナーに崩れ落ちます。
グローブスは、カウントアウトされ、KO負け。どうやら、コーナーに詰まった時の右ブディブローが効いたようですね。
勝ったスミスは、WBAタイトルを獲得するとともに、WBSSの優勝賞金約11億2000万円を手にしました。
しかし、今回のS・ミドル級のWBSSは参加者が今一つでしたね。
バンタム級のように、今の世界チャンピオンをシード選手として、ベストメンバーでもう一度WBSSをやったら面白いと思います。
ところで、バンタム級の優勝賞金はいくらんなんでしょうね。