これほどジャッジ泣かせの試合はないです。もみ合い、クリンチ、バッティング。もはやボクシングではないですね。ケイレブ・トゥルーアックスVSジェームス・デケイル

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ケイレブ・トゥルーアックス(アメリカ)VSジェームス・デケイル(イギリス)

IBF世界S・ミドル級タイトルマッチ(2018年4月7日)

(出典:WOWOW)

トゥルーアックスは、34戦29勝18KO3敗2分け、34歳。

階級史上最大の大番狂わせで、デケイルに判定勝ちし、タイトルを獲得しています。

デケイルは、26戦23勝14KO2敗1分け、32歳のサウスポー。

経緯はよくわかりませんが、4か月のインターバルを経て、ダイレクトリマッチとなりました。

以前の対戦でも書きましたが、再戦したら間違いなく凡戦になるでしょうと、予想しましたが、もう凡戦の域を超えていましたね。もはやボクシングではありませんでした。

序盤はデケイルが突進を捌くが

前王者のデケイルが、ボクシングらしいことが出来たのは2ラウンドまで。

その後はトゥルーアックスの突進に押し込まれ、もみ合いとクリンチを繰り返すだけでした。

トゥルーアックスも持ち前の馬力で、ガンガン前に出ますが、ヒットするのはパンチではなく、頭です。

3ラウンドには、このバッティングで右目をカットします。ぼんくらレフリーは、どこを見てたのか、これをヒッティングによるものと判断しました。

後はクリンチとバッティングともみ合い

これを捌くレフリーは、報酬を2倍もらわないと合わないですね。とにかく、トゥルーアックスが1発打つと、デケイルがクリンチでこれを受け止め、あとはもみ合い。

レフリーは、何度も両者をブレイクさせなければなりません。そしてバッティングの注意と大忙しです。

この試合を採点するジャッジも大変です。ほとんどお互い、クリーンヒットがなく、しいて差をつけるとしたら、トゥルーアックスのパワーにデケイルが押し負けているところですか。

終盤はトゥルーアックスも息切れ

やみくもに前進していたトゥルーアックスも、さすがに終盤はスタミナが切れてきます。

しかし、10ラウンドに、デケイルはそのトゥルーアックスの前進を肩で押し返したとして、減点を取られます。

最後の2ラウンドは、減点の挽回を図るデケイルが踏ん張り、ポイントを取り返しましたが、それほどクリーンヒットがあったわけではなく、ただ、トゥルーアックスの前進が弱まっただけです。

レスリングのような12ラウンドの採点は、3-0(117-110、114-113,114-113)で、デケイルの判定勝ち。

まあ、どっちでもいいような判定ですが、とにかく、もうこの二人のレスリングは見たくないですね。

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