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エリスランディ・ララ(キューバ)VSジャレット・ハード(アメリカ)
WBA・IBF世界S・ウェルター級王座統一戦(2018年4月7日)
(出典:WOWOW)
ララは、29戦25勝14KO2敗、34歳のサウスポー。
観客のブーイングをものともしない、マイペースなボクシングで、WBAタイトルを7度も防衛しているスーパー王者です。
ハードは、21戦全勝15KO、27歳。現在、7連続KO勝ちと「わしボク」期待のハードヒッターです。
熾烈なペース争い
身長で10㎝上回るハードが、一回り大きく見えます。
しかし、ララは出入りのスピードで、この体格差に対抗します。
前に出てプレッシャーをかけ、ララを追いつめるハードですが、先にコンパクトなパンチをヒットさせるのはララです。
特に左アッパーは何度も、ハードの顎をとらえます。
しかし、ハードも上体をゆすって、ララを追いつめ、ガードの上から豪快なパンチを打ちこみ、ララにペースを譲りません。
一進一退の攻防が続き、ラウンドごとにペースが変わる目まぐるしい展開です。
ハードが終盤失速
10ラウンドぐらいから、ハードは、ラウンドの序盤はパワフルなパンチでララを追いつめますが、後半になると明らかに失速。
10-11ラウンドは、ララのコンパクトなパンチが、ハードの顎をとらえ、ハードの攻防はかなり雑になってきます。
間違いなくポイントは競っていましたから、ここでの失点はハードにとっては痛いですね。
パンチがあるというのはのは強い
最終ラウンド、当然ハードは倒しに来ました。
しかし、ララもコンパクトなパンチで応戦し、ハードにペースを譲りません。
両者にかなり疲労の色が見えてきた残り15秒。ハードの左フックがついに、堅いガードのララの顎をとらえました。
ララがダウン!
(ハードはパンチ力がありますね。一発でララを倒しました)
ラ
(ついにララがダウンしました)
疲れたところへ、このパンチは効きましたね。
立ちあがったララは、ゴングに救われ、試合は判定決着にゆだねらてます。
ララは、最後の最後で痛い2ポイントを失いました。
浜田剛史さんがいつも言っていることですが「パンチがあるというのは強い」。
採点は割れました。2-1(114-113,114-113、113-114)でハードが王座を統一しました。
S・ウェルター級もなかなかの強豪がそろっていますよ。
NO,1は、WBC王者のジャーメル・チャーロですね。
連敗から再起して、調子を取り戻したケル・ブルック、サダム・アリを倒した新鋭ハイメ・ムンギア、そしてジャレット・ハードが4強と言えるでしょう。
日本の亀海喜寛、井上岳志、にとっては、かなりハードルの高い階級ですね。