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セルゲイ・リビネッツ(ロシア)VSマイキー・ガルシア(アメリカ)
IBF世界S・ライト級タイトルマッチ(2018年3月10日)
(出典:WOWOW)
リピネッツは13戦全勝10KO、28歳。
昨年11月に近藤明広と王座決定戦を行い、大差の判定で獲得したタイトルの初防衛戦です。
ガルシアは、37戦全勝30KO、30歳。WBCライト級王者です。
戦前の予想は圧倒的にガルシアが有利。私はガルシアがあっさりKOすると思っていました。
ガルシアが左ジャブでコントロール
前に出るのはリピネッツですが、試合をコントロールしているのは、ガルシアの左ジャブです。
下がりながら、速い左ジャブで自分の距離をキープし、時折、強い右ストレートを打ち込みます。
体幹で勝るリピネッツは、何とか接近して左右のパンチを放ちますが、ガルシアの堅いガードに阻まれます。
ダウンを奪うが慎重なガルシア
7ラウンド、少しずつプレッシャーを強めるリピネッツの足が揃ったところへ、タイミングよくガルシアの左フックがヒットし、リピネッツがダウンします。
(タイミングよく左フックがリピネッツの顎をとらえます)
さほどダメージがないとみたガルシアは、強引に倒しに行きません。
リピネッツの圧力を感じでいるのか、その後も、ガルシアは左ジャブで堅実なボクシングを展開します。
ガルシアは終盤、やや流した感じで乗り切り、試合は判定決着になりました。
判定は3-0(116-111、117-110、117-110)の明確な差をつけ、ガルシアが4階級制覇に成功しました。
168㎝のガルシアにとっては、S・ライト級は少し重い感じがしますね。
ライト級に戻った方が、ガルシアらしいパフォーマンスが見られると思いましたが、どうやらしばらくS・ライト級にとどまるようです。
それどころか、ガルシアはウェルター級に上げて、エロール・スペンスをターゲットにしているというから驚きです。
とにかく、次はマイキーらしい豪快なKOを見たいですね。