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ディオンテイ・ワイルダー(アメリカ)VSルイス・オルティス(キューバ)
WBC世界ヘビー級タイトルマッチ(2018年3月4日)
(出典:WOWOW)
ワイルダーは39戦全勝38KO、32歳。これが7度目の防衛戦となります。
オルティスは30戦28勝24KO2無効試合、38歳のサウスポーです。
この二人は2017年9月に対戦予定でしたが、オルティスの薬物疑惑で中止になっています。
両者の体格比較。
ワイルダー 身長201㎝ リーチ211㎝
オルティス 身長191㎝ リーチ198㎝
体重はオルティスの方が10キロ以上重いようです。しかし、ヘビー級だけは体重制限がありませんので、当たり前ですが、これによる失格はありません。
ワイルダーは、唯一KOできなかったバーメイン・スティバーンをあっさり3分で片づけ、調子は万全です。気になるといえば、オルティスがサウスポーという点だけですね。
オルティスに勝てば、いよいよアンソニー・ジョシュアとの頂上決戦が待っています。
試合経過)
この試合はWOWOWで生中継されます。
12時放送開始です。
村田諒太、曰く、「ワイルダーのストレッチを見ていると、体は柔らかくない」ということです。このあたりは、パンチを打たれた時の耐久性に大きく影響します。
30分経ちますが、いつものようなアンダーカードの放送はありませんね。
どうやらいきなり、ワイルダーVSオルティスが始まるようです。
1R)
オルティスが前に出て左ストレートを狙っています。
ワイルダーはかなりこの左を経過し、距離を取っています。
2R)
オルティスがプレッシャーをかけて、前に出ます。
ワイルダーはオルティスの左をかなり警戒し、あまりパンチが出ません。
やはりサウスポーはやりにくそうですね。
3R)
オルティスがプレッシャーをかけて前に出ます。
ワイルダーは、オルティスの左をかなり警戒してます。
そして、この左にカンターを合わせようとしている感じです。
ワイルダーは、ようやくオルティスの動きが読めてきた感じがします。
しかし、ワイルダーはまだほとんどパンチを打っていません。
ここまで、両者ホントに慎重です。
4R)
この回も、前に出るのはオルティスです。
ワイルダーは、少しずつ右ストレートの距離が合ってきた感じです。
ワイルダーの体がほぐれてきました。
しかし、終盤オルティスの左が軽くヒットしました。
5R)
少し距離が近くなってきました。
ペースはオルティスが握っている感じです。
どうも、ワイルダーの動きがぎこちないですね。
ラウンド終盤、ついにワイルダーの右ストレートがヒットしました。
オルティスが足をばたつかせてダウンしました。
(ついにワイルダーの右がヒットし、オルティスの足がばたつく)
(追撃の右でオルティスがダウン)
立ってきたオルティスは、ゴングに救われました。
6R)
さあ、ワイルダー。右のタイミングはあってきましたね。
お互い打ち合います。オルティスはまだダメージがありますね。
お互い、迫力満点のパンチが交錯します。
なかなかスリリングな試合になってきましたよ。
7R)
オルティスが少し回復してきて、スピードが戻っていきました。
逆にワイルダーは少し疲れました。動きが重いですね。
今度はワイルダーがピンチです。オルティスのカウンターがヒットし、ワイルダーの動きが止まりました。
(オルティスの右カウンターがワイルダーの顎をとらえ、さらに左ストレートのカウンターもヒット)
そして、オルティスが連打でワイルダーを滅多打ちします。
(オルティスがワイルダーをロプに詰めて滅多打ち)
ワイルダーダメージはかなり深刻です。もういつ止められてもおかしありません。
8R)
オルティスが左を狙い撃ちます。ワイルダーはこれを必死でかわします。
ワイルダーはまだパンチに威力が戻っていません。
しかし、オルティスもかなり疲れています。
9R)
また、ワイルダーが距離を取ります。
オルティスは疲れからか、手があまりでません。
オルティスが出ましたが、ワイルダーは応戦しません。ワイルダーはまだ回復を図っている感じです。
ワイルダーの右がカウンターで軽くヒットしました。
10R)
ワイルダーのカンターがヒットし、オルティスがダウンしましたが、レフリーはスリップダウンの裁定です。
(ワイルダーの右ストレートがカンターでヒット)
しかし、オルティスはなかなか立ち上がれません。
(スリップダウンからなかなか立ち上がれないオルティス)
立ってきたオルティスにワイルダーが襲い掛かります。
連打をあびて、オルティスがダウンしました。かなり苦しい。
(左右の連打をあびてオルティスが今度はノックダウン。ダメージは深刻です)
なんとか立ってきましたが、ワイルダーがとどめを刺しに来ます。
連打で攻め立て、右アッパーがヒットし、オルティスがダウン!
(左右を振り回した後、右をコンパクトにたたんでとどめのアッパーカット)
レフリーはすぐにストップしました。
ワイルダー、苦しい苦しい防衛戦を勝ち抜きましたす。10RTKO勝ち。
これは年間最高試合の候補ですね。ちなみに私のベストラウンドは6ラウンドです。ヘビー級の醍醐味が3分間に詰まっていた感じがします。
それにしても、オルティスは予想以上に強かったですね。