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ダニエル・デュボア(イギリス)VSA・J・カーター(イギリス)
ヘビー級10回戦(2017年9月16日)
(出典:WOWOW)
デュボアは、アマチュアで75戦のキャリアがあり、4戦全勝4KO、20歳のホープです。あだ名はDDD?(ダイナマイト・ダニエル・デュボア)。GGGに対抗していますね。前WBCユースヘビー級チャンピオンです。
身長194㎝は、今のヘビー級ではそれほど大型とはいえませんが、パワーとスピードは一級品です。
カーターは11戦8勝6KO3敗、193㎝。
いかにもアンダードッグ(かませ犬)という感じですね。
開始30秒で倒す
ゴングが鳴ってわずか30秒。デュボアが放った右クロスがヒットし、いきなりカーターがダウンしました。
(抜群のタイミングで決まった右クロス。)
なんとか立ち上がってきたカーターですが、DDDの猛攻が待っていました。多少雑な連打でしたが、またもや右ストレートがカーターの顎をとらえ、2度目のダウン。
(またもや右ストレートがヒット。カーターはたまらずダウン)
このまま負けるわけにはいかないかませ犬は、また立ってきました。
しかし、残念ながら、DDDの狙いすました右ストレートが待っていました。
(見事なワンツーストレートでフィニッシュ。さすがにこれは立てない)
デュボアはこれで、5戦全勝5KO。さてこのDDD、第二のアンソニー・ジョシュアになれるでしょうか。
アンソニー・ヤード(イギリス)VSノルバート・ネメサバティ(ハンガリー)
ライトヘビー級10回戦(2017年9月16日)
(出典:WOWOW)
ヤードは12戦全勝11KO,26歳。こちらのホープはすでにWBO8位にランクしています。ただいま、10連続KO中です。
ネメサバティは31戦25勝18KO6敗。元WBOユースライトヘビー級チャンピオンです。
どちらがホープか一目瞭然
リング上で対峙した二人を比較すると、筋肉の違いが明らか。
ヤードの筋肉は素晴らしい。西岡利晃さんの解説によると、ヒットマッスルというのだそうです。
かたや、ネメサバティは、お腹周りが少しゆるい感じです。こちらは、体つきがまさにアンダードッグですね。
ヤードの左フックがヒットすると、早くもネメサバティがぐらつきます。
ヤードはアッパーもうまいですね。
力の差は歴然としており、ヤードがプレッシャーをかけて前に出ると、ネメサバティは押されっぱなし。パンチも出ません。
そして、2ラウンド。
ヤードの右フック5連発で、ネメサバティが1回目のダウン。
(コーナーに詰めて、右フック5連発)
立ってきたところへ今度は右フック3連発。ネメサバティが2度目のダウンを喫しました。
(今度は3連発)
なんとか立ってきたネメサバティは、かろうじて追撃を逃切り、ゴングに救われます。
もう、ここで止めても良かったかもしれません。
3ラウンドは、ガードを堅めて必死に逃げるネメサバティに、ヤードがボディブローから崩していきます。このボディがまた効いたようです。
そして、ネメサバティのガードの隙間に、ヤードのパンチがあらゆる角度から飛んできます。もう、一方的な展開です。
ネメサバティは4ラウンド開始のゴングに応えられず、ギブアップ。
西岡さんは「ヤードは必ず世界戦線に浮上してきますよ」。
とにかく、これで11連続KO。しかし、ライトヘビーは選手層が厚いですから、なかなか上に行くのは難しいでしょうね。