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オレクサンダー・グボジーク(ウクライナ)VSクレグ・ベイカー(アメリカ)
ライトヘビー級10回戦(2017年8月19日)
(出典:WOWOW)
グボジークは13戦全勝11KO。NABF・NABO北米ライトヘビー級チャンピオン。
WBC2位、WBA3位、IBF5位、WBO3位とすべての団体で上位にランクしています。
ベイカーも18戦17勝13KO1敗と戦績では引けを取りません。
ウクライナ式ボクシング?
初回こそお互い距離の探り合いで、グボジークが軽いフットワークで左ジャブを突きます。ベイカーも意外と長いジャブで対抗し、ワンツーをヒットします。
しかし、2ラウンドからはベイカーのパンチを見切ったのか、ベイカーの機先を制するようにグボジークはポンポンと軽いパンチをヒット。まるでマスボクシングのようなパンチです。
どこかで見たな~
あっ、ロマチェンコか!
とにかく手数が多く、ベイカーにパンチを打たせる暇を与えません。
そして、時折強めの右ストレートを打ち込みます。
これがウクライナ式ボクシングなのかな?
どうも、ジョー小泉さんはこのボクシングは嫌いのようですね。
ベイカーにボクシングをさせない
ロマチェンコと一緒ですね。とにかくポンポンと軽いパンチをヒットさせ、ベイカーが前に出ると、軽いフットワークでかわし、ベイカーのパンチはほとんどグボジークに届きません。
完全にパンチを見切られたベイカーは、前に出るものの、先にグボジークのパンチが飛んでくるのでほとんど手が出ず、防戦一方に追いやられます。
そして、少しずつ、強めの右ストレートが増えていきます。
最後は右ストレートで仕留める
何度も試し打ちした右ストレートは、もうタイミングがばっちり。
今までで一番強い右ストレートをベイカーの顎に打ち込み、ベイカーは大きく対戦を崩し、ロープに詰まります。
(グボジークの強烈な右ストレートでベイカーは大きく体勢を崩します)
そして、渾身の右打ち下ろしがベイカーの顎を打ち抜きました。こんなパンチをまともにもらったらたまりません。ベイカーは崩れるようにダウン。
(強烈な右打ち下ろし)
なんとか立ってきたベイカーですが、グボジークがコーナーに詰めて滅多打ちすると、すぐにレフリーが割って入りました。
5ラウンドまではスパーリングで、はっきり言って退屈な展開です。
でも、6ラウンドは見応えがありました。重量級の醍醐味が味わえました。
皆さん、こんなボクサーはいかがですか?
前回のチレンバ戦より、さらにロマチェンコ式ボクシング色が強くなりましたが、どうも実力の分かりにくい選手ですね。
私は、クルーザー級のオレクサンダー・ウシクよりは、グボジークの方が好きですね。