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ブライアン・ビロリア(アメリカ)VSミゲール・カルタヘナ(アメリカ)
S・フライ級8回戦(2017年9月10日)
(出典:WOWOW)
この日、まず最初に登場したのは、「ハワイアンパンチ」ブライアン・ビロリアです。
ビロリアは現在WBOフライ級3位。43戦36勝22KO5敗2NC。
カルタヘナはWBOフライ級13位。19戦15勝6KO3敗1分け、25歳。
カルタヘナは今年4月に来日して、五十嵐俊幸と対戦し、3回、偶然のバッティングで試合が中止、負傷引き分けとなっています。
好不調の波があるビロリアもすでに36歳。ここで躓くと、世界トップ戦線から大きく遠のいてしまうことになるでしょうね。
しかし、この日のカードは豪華ですね。アンダーカードの世界ランカー対決が8回戦で、この後、WBC世界S・フライ級挑戦者決定戦、井上尚弥の防衛戦、そして、メインがシーサケットとロマゴンのリマッチと続きます。
動きのいいビロリア
この日のビロリアは久しぶりに動きがよく、左の強烈なボディブローがヒットしていました。
ただ、1ラウンド終了間際にカルタヘナのパンチを不用意にもらい、膝を折る場面が見られ、まだまだ不安定な一面が顔をのぞかせます。
しかし、3ラウンドあたりからペースをつかみ、4ラウンドにはきれいな右ストレートをカウンターでヒットし、カルタヘナが大きくぐらつきました。
(この右カウンターで完全に優位に立ちました)
5ラウンドは勝負に出る
カルタヘナのダメージは明白で、あと一発決めればダウンを奪える状況です。
そして、下がるカルタヘナに右ストレートを叩き込み、さらに連打を浴びせたところで、レフリーが割って入りました。
(とどめの右ストレート)
(カルタヘナが防戦一方になったところでレフリーがストップ)
3月に山中慎介の世界戦のアンダーカードで登場した時は、ボディブロー以外ほとんどいいところなく、精彩を欠いた試合で、辛くも判定勝ちは拾いましたが、全盛期の出来からは程遠いものでした。
しかし、この日は久しぶりにビロリアらしいスピーディな動きで、パンチも切れていました。
S・フライ級でも十分戦えることを証明しましたが、果たして今後はどうするのでしょう。