レイ・バルガスが後半のピンチをしのぎ逃げ切る VSロニー・リオス

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レイ・バルガス(メキシコ)VSロニー・リオス(アメリカ)

WBC世界S・バンタム級タイトルマッチ(2017年8月26日)

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(出典:WOWOW)

なんとこの世界戦が、ミゲール・コットVS亀海喜寛のセミファイナルとして行われました。

29戦全勝22KO、26歳。メキシコ期待のハードヒッターです。

ロニー・リオスは29戦28勝(13KO)1敗、29歳。WBC3位。

一発のパンチ力はないものの、パワフルな突進力で3連続KO勝利中です。

 

高柳さんは両者の身長差が9㎝、と言っていましたが恐らくリーチ差の間違いでしょう。

バルガスが179㎝、リオスが170㎝ということですが、バルガスが王座を獲得したギャビン・マグドネル戦では、身長は174㎝ということでしたから、やはり179㎝はリーチですね。

それと、リオスが170㎝もあるようには見えませんでした。この体つきで170㎝だと、ライト級レベルですよ。170㎝だと、同じクラスの岩佐亮佑とほぼ同じですからね。

 

バルガスの右の打ち方が雑

この日のバルガスは、右を打つときにかなり力みがあり、時折体のバランスを崩すほどです。

確かに当たれば威力がありそうですが、リオスのガードが堅く、なかなかクリーンヒットしません。少しパンチの打ち方が雑ですし、距離も合っていない感じです。

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(リオスはバルガスの右ストレートを見切っていた感じです)

それでも前に出てプレッシャーをかけるリオスに対し、左右のパンチで応戦し、長いリーチを生かした上下の打ち分けなどで、前半は完全にバルガスのペースで進みます。

 

またもボディブローで後半失速

ところが、前半、かなりパンチを強振し、スタミナを消耗したバルガスは、リオスのしつこいボディブローで後半またも失速。やや集中力を欠いてきたバルガスは、リオスのパンチを結構もらいだします。

リオスが回を追うごとにプレスを強め、ロープに詰まって接近戦を強いられるようになると、バルガスの長いリーチが邪魔になり、8ラウンドは、リオスの左フックをもともに喰い、腰を落とします。

リオスにもう少しパンチ力があれば倒れていたでしょう。

バルガスは接近戦は苦手ですね。

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(この左フックは効きましたね。バルガスがガクッと腰を落としました)

 

バルガスが逃切りをはかる

10ラウンドあたりから、バルガスは打ち合いを避け、軽いパンチで距離を取り、逃切り態勢に入りました。

リオスもさすがに追う足が鈍くなり、なかなかバルガスをとらえることが出来ません。

それでも最終回の右フックは強烈でしたね。

リオスのパンチにもう少し力があれば、あわや逆転KO、と思うほどいいパンチでした。

 

判定は3-0(118-110,118-110,115-113)でバルガスが初防衛に成功しました。

しかし、盤石の強さを誇っていたバルガスに、かなり綻びが見えてきましたね。

まず、右の打ち方が力みすぎて雑すぎます。

そして、スタミナ不足。前回に引き続、き後半失速しました。ボディも弱いですね。

一番気になるのは、バルガスはそれほどパンチ力がないのでは?という疑問です。

この防衛戦では、リオスにほとんどダメージを与えることが出来ませんでした。

長谷川穂積さんに負けたウーゴ・ルイスとやったら、倒されるかも。

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