目次
チャールズ・マーティン(アメリカ)VSアンソニー・ジョシュア(イギリス)
IBF世界ヘビー級タイトルマッチ(2016年4月9日)
(出典:WOWOW)
相手(ビアチェスラフ・グラズコフ)の右ひざ脱臼というアクシデントで王座を手に入れたマーティンにとっては、これが事実上の王座決定戦と言ってもいいでしょう。
一方、15戦15勝15KOのパーフェクトレコードで世界挑戦に名乗りを上げたジョシュア。名のある選手との対戦がないだけに、これが真価を問われる一戦となります。
浜田さんいわく「マーティンのワンツーかジョシュアの右ストレートか」という対決でしたが、サウスポーを苦にしないジョシュアの圧勝に終わりました。
初回からジョシュアの長い右ストレートがマーティンの顔面にヒットし、マーティンはジョシュアの圧力に完全に押されていました。
この時点で、すでにジョシュアは右ストレートの距離、タイミングをつかんでいたように見えました。
そして、2ラウンドにマーティンの右ジャブに合わせて、ジョシュアの右ストレートがカウンターでヒットし、早くも1度目のダウンを奪いました。
(距離とタイミングがばっちりあった右ストレートカウンター)
立ち上がってきたマーティンに、また右ストレートで2度目のダウンを奪い、テンカウントを聞かせました。
(同じ右ストレートでフィニッシュ)
マーティンはヘビー級のボクサーという体形でしたが、ジョシュアはマーティンと対峙しなければ、ウェルター級かミドル級の選手に見えるでしょうね。
これで198㎝もあるのですから、打たれた時の耐久性に疑問の声はあるものの、ジョシュア時代の幕開けのような気がしてなりません。
私はのらりくらりのタイソン・フューリーよりもデオンテイ・ワイルダーとの対戦の方が楽しみですね。がっちりかみ合うでしょう。
先にウラジミール・クリチコを、ぼこぼこにするのもいいかもしれません。
ジョージ・グローブス(イギリス)VSデビッド・ブロフィー(イギリス)
WBAインターナショナルSミドル級王座決定戦(2016年4月9日)
(出典:WOWOW)
パワーの差は歴然としていました。
初回に放ったグローブスの右ストレートでブロフィーがロープに下がった時には、これで終わるのかと思いました。
2回はグローブスは少し力みすぎてパンチが空回り。逆にガードを固めたブロフィーが、グローブスのうち終わりを狙って打ち返してきます。
しかし力の差は歴然としており、グローブスがプロフィーのガードを割って左ジャブをヒットします。
最後はあっけなかったですね。
4回にグローブスの右フックがカウンターでボディに決まり、プロフィーは少し間をおいてダウンしました。見た目以上にダメージが深刻で、あっさりテンカウントのKO。
グローブスはこれで26戦23勝18KO3敗、28歳。
ジョー小泉さんが「グローブスの欠点はでフェンス」と言うように、パンチ力は申し分ないのですが、打つことに重きを置きすぎてディフェンスがおろそかになりがちです。
カール・フロッチの初戦(2013年11月)で初回にダウンを奪ったときは、これで決まったと思いました。結局2度ともKO負けでしたが、そのパンチ力は魅力的ですね。
不本意だった世界戦 ↓
ナイジェル・ベンの息子がデビュー
コナー・ベン(イギリス)VSイバイロ・ボヤノフ(ブルガリア)
Sライト級4回戦
4回戦でデビューした割には、スピードも手数も申し分ありません。
パンチのほとんどがフック系だったのが気になるぐらいで、1ラウンド2分7秒で相手を仕留めました。
ロープに詰めたときの動きは素質を感じました。
日本に来たら十分A級で通用するでしょうね。
(見事に左ボディ一発でフィニッシュ)
(息子の勝利を喜ぶナイジェル・ベン)