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三浦隆司VSジミー・ボルボン(フィリピン)
ライト級(133P契約)10回戦(2016年5月7日)
(出典:日テレG+)
ライト級のリミットが135Pですから、それより2P軽いキャッチウエイトで行われました。
再起戦の三浦は34戦29勝22KO3敗2分、31歳。
ボルボンは8戦5勝3KO2敗1分、23歳、フィリピンSライト級8位の選手です。
序盤の三浦の動きは重そうで、しかも硬かったですね。
「1ラウンドは様子見かな」と思っていたら、少しずつ距離を合わせてきて、残り20秒あまりのところで、三浦の右ジャブから左ボンバーレフトがいきなりさく裂しました。「ボコッ!」というようなすごい音がしました。
(右で距離を測り左ボンバーを打ち抜くようにヒットしました)
いきなりのボンバーさく裂でびっくりしました。あっという間の出来事でしたね。
三浦の左は健在でした。このボンバーレフトでフランシスコ・バルガスにリベンジしましよう。でも序盤は、もう少し柔らかい動きがほしいところですね。
五十嵐俊幸VSジョエル・タドゥラン(フィリピン)
Sフライ級(113P契約)10回戦
どうやら五十嵐はフライ級に戻して世界を狙うようですね。この日はフライ級リミットの112Pを、1Pだけオーバーのキャッチウエイトで行われました。
(出典:日テレG+)
五十嵐は25戦21勝12KO2敗2分、32歳、WBOフライ級6位、WBCフライ級7位にランクしています。
タドゥランは10戦7勝1KO2敗1分、22歳。フィリピンフライ級7位、アマチュアで134戦のキャリアがあります。
タドゥランが前に出て、五十嵐が下がりながら左ストレートをカウンターで決めるという立ち上がり。この日はこの左ストレートが随所でヒットし、試合の主導権を握りました。
後半になると五十嵐は右ジャブも出るようになり、ワンツーがきれいにヒットしていました。
ただ、五十嵐は左のパンチの後の右の返しがないので、タドゥランは左の打ち終わりを狙いだします。
しかしスピードの違いが歴然としており、7ラウンドには五十嵐の会心の左ストレートがヒットし、明らかにタドゥランは失速。
五十嵐は最後までフットワークも軽快で、ワンツーのスピードが落ちることなく、タドゥランを圧倒しましたが、畳みかける連打がなく、しぶといタドゥランを倒すことが出来ませんでした。
3-0(99-92、99-91、100-90)の大差判定勝ちでした。ちなみに私は100-90です。
久しぶりにキレのある五十嵐を見たような気がします。
しかし、世界はちょっと無理かな?
萱沼徹平は左フック一発43秒で終わらせる
萱沼徹平VS本吉豊(フェザー級6回戦)
(出典:日テレG+)
この日のアンダーカードはなかなか好カードが組まれていました。
萱沼は昨年のフェザー級新人王戦以来の試合。
7戦6勝4KO1分、21歳、日本フェザー級15位のランカーとしての初めての試合です。
相手の本吉は14戦6勝4KO8敗、28歳。負け越していますがキャリアは豊富です。
しかし、試合開始わずか43秒で決着しました。
萱沼が相手の右をダッキングでかわし、強烈な左フックを本吉の顎にヒットさせました。
(右をダッキングでかわし、左フックを叩き込む)
本吉のダメージは深刻で、担架まで持ち出されました。
新人王戦の決勝は1-0の引き分けでしたが、ダウンを奪っています。さて、このパンチが日本ランカーに通用するかどうか、楽しみですね。
梶颯は連打でストップ勝ち
梶颯VS梁裕(Sフライ級6回戦)
(出典:日テレG+)
梶も昨年の新人王で、これが日本ランカーとしての初戦です。
戦績はわずか4戦。全勝3KO、18歳。日本Sフライ級15位にランクしています。
梁は12戦6勝4KO4敗2分、25歳キャリアは梶の3倍もあります。しかもサウスポーです。
梶は初回からパワフルな左右フックで梁を圧倒します。3KOはすべて1ラウンドで奪っています。
しかも梶はサウスポーを全く気にしないようです。
しかし変則スタイルの梁は、柔らかい体でこの攻撃をかわし、反撃します。結構パンチはありそうです。
梶のボディブローが何度も梁の腹にめり込みますが、梁は打たれ強いですね。梶は3ラウンドからコンパクトなパンチに切り替え、5ラウンドにまたボディブローをヒット。さすがに効いた梁はコーナーに詰まります。そして、梶のラッシュ。相手をよく見て的確にパンチを当てていました。
レフリーが割って入って、TKO。新人王の梶も無難なスタートを切りました。
この日は旭道山の甥、波田大和も登場し、2RTKOでデビュー2連勝を飾りました。
またウェルター級の昨年の新人王、永野祐樹も豪快なKOで、日本ランカーとしてのスタートを切りました。