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ジャーメル・チャーロ(アメリカ)VSチャールズ・ハトリ―(アメリカ)
WBC世界Sウェルター級タイトルマッチ(2017年4月22日)
(出典:WOWOW)
ジャーメル・チャーロは、ミドル級に転向したジャーマル・チャーロの双子の弟です。
28戦全勝13KO、26歳。ハードパンチャーの兄に対し、KO率からもわかるように、スピードとテクニックが持ち味です。
チャールズ・ハトリ―は28戦26勝18KO1敗1分け、31歳。WBC1位にランクしていますが、この挑戦が1年半ぶりの試合となります。
ジョー小泉さんが、「よくWBCが1位に置いといてくれましたね」と言ってましたが、同感です。
チャーロの速いワンツーに対して高いガードのハトリ―
チャーロのワンツーは相変わらず速いですね。しかも想定以上に伸びてきます。
ハトリ―はガードを高く上げて、これに対抗します。
チャーロはいつもより、どっしり構えている感じがしますね。
2回にハトリ―が仕掛けてきましたが、チャーロも結構左右パンチを思い切って振り回します。
チャーロの右は少し力み気味でしたが、この回終盤に右ストレートがきれいに伸びて、ハトリ―をとらえ、腰砕けのようにロープに飛ばされます。
(ガードの間を潜り抜け右ストレートヒット。ハトリ―はバランスを崩しロープまで飛ばされます)
そして、3回にハトリ―の高いガードを突き破り、ワンツーからさらにワンツーをヒット。早くもダウンを奪いました。
(ワンツーからさらに畳みかけるようにワンツーをヒット。)
(予想以上に伸びてくる右ストレートにハトリ―はたまらずダウン)
そして一方的な展開に
ハトリ―はガードを高くしてチャーロのパンチを警戒しますが、左ジャブはそのガードを潜り抜け、ハトリ―の顎をとらえます。
また、4回ぐらいから右アッパーも繰り出し、ハトリ―は足を使って防戦一方に追いやられます。
(ワンツーを警戒してたら、右アッパーが飛んでくる)
狙いすました右フック一発で失神
6回は明らかにチャーロが倒しに来ました。
連打で畳みかけ、ハトリ―をロープに追いつめ、ハトリ―が打ち返してきたところに、狙いすました右フックがカウンターでハトリ―の顎をとらえました。
まともに喰ったハトリ―はこの一発で失神。レフリーがすぐにストップしました。
(狙いすました右フックカウンターがハトリ―の顎をとらえ、完全に失神)
(この一発でハトリ―は完全に失神。ピクリとも動きません)
(この右フックをもらったら立てないでしょう。それぐらいすごいパンチでした)
それにしてもすごいパンチでした。これで多分3連続KO勝ちだと思います。チャーロはKOパンチャーに進化してきましたね。
フィニッシュの6回は完全にKOを狙っていました。
この日は、序盤からかなりパンチを強振し、プレッシャーをかけていつもよパワーアップしたボクシングを展開していました。
体もかなり大きくなった感じがします。
兄を追ってミドルに上がってくる可能性は十分にありますね。
少し柔軟さに欠ける部分はありますが、このスピードとパワーは、村田諒太にとってはかなり厄介なボクサーですよ。