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ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)VSイサオ・ゴンサロ・カランサ(メキシコ)
Sバンタム級8回戦(2017年1月27日)
(出典:WOWOW)
パヤノは昨年度最高の超凡戦のすえ、ラウシー・ウォーレンにWBA世界バンタム級タイトルを奪われ、これが再起第一戦となります。
18戦17勝8KO1敗、32歳のサウスポーです。スピードのある変則的なボクシングをしますが、パンチ力は全くありません。
カランサは、ファーストネームが「イサオ」で顔つきもどことなく日本人ポイ感じがして、ひょっとしたら日本人の血が混じっているのかもしれませんね。
23戦15勝8KO7敗1分け、30歳。こちらはオーソドックススタイルです。
さすがのパヤノもこれだけの格下相手だと、少しはまともなボクシングを見せてくれるでしょう。
どうも距離が違うのかかみ合わない
1ラウンドこそ、パヤノのラフファイトでカランサを圧倒しましたが、回を追うごとにパヤノの手数が少しずつ減ってきました。
カランサは175㎝の長身で、パヤノより10㎝高く、パヤノは速い飛び込みでカランサの懐へ入る必要がありますが、どうも距離があわないのか、3ラウンド辺りは明らかに攻めあぐねているようでした。
カランサも攻撃面はさっぱりですが、ディフェンスはそこそこうまくて、パヤノのパンチを結構上体の動きで外していました。
4ラウンドから勝負に出る
セコンドから発破をかけられたのか、4ラウンドからパヤノが持ち前のばねのある動きで、手数を増やしてきました。
カランサは防戦一方で、前に出るものの、パンチが出ません。
6ラウンドはいよいよ一方的な展開になっていました。レフリーはカランサの顔を伺い、ダメージを見ているようでした。
しかし、パヤノはよっぽどパンチ力がないのか、クリーンヒットを重ねても、カランサにそれほどダメージは感じられません。
唐突にストップ
さすがにこれだけ一方的になると、仕方がないのかもしれませんが、パヤノが強烈な(見た目だけ)右フックを放ったとことで、レフリーが試合をストップしました。
(思い切り放った右フックがクリーンヒットしたところで、レフリーが唐突に試合をストップ)
力の差がかなりありましたが、それでもきれいにKOできないところにパヤノの限界を感じました。
身体の身体能力はかなり高いモノがありますが、パンチの当て方が悪いのは、致命的な欠点ですね。アマチュア経験が長いわりに変則的で、それほど当て勘も良くありません。ディフェンスはうまいと思いますが、見事に魅力のないボクサーですね。
WBA2位ですから、またウォーレンと凡戦タイトルマッチをやるのでしょうか。
とりあえず、その前にウォーレンが誰かにフルボッコされることを祈ります。
ウォーレンなら丸田陽七太で十分勝てるでしょう。岩佐亮佑や大森将平なら楽勝ですよ。小國以載のケガが長引くようでしたら、岩佐はウォーレンとやればいいと思います。