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比嘉大吾VSディオネル・ディオコス(フィリピン)
Sフライ級10回戦(2017年2月4日)
(出典:日テレG+)
比嘉大吾は11戦11勝11KO、21歳。OPBF東洋太平洋フライ級チャンピオンで、WBC3位にランクしています。
この試合が世界前哨戦となります。
WBCの王座は、ローマン・ゴンザレスの返上により、現在空位になっています。
3月に、1位のナワポーン・ポーチョークチャイ(タイ)と2位のファン・エルナンデス(メキシコ)とで王座決定戦を行い、比嘉がその勝者に挑戦することになっています。
ディオコスは13戦9勝3KO1敗3分け、23歳。フィリピンフライ級8位。
比嘉の世界ランクを狙っています。
KOを狙いすぎて力む比嘉
今日も、柔らかい上体から積極的にパンチを繰り出す、いつもの比嘉のボクシングです。
しかし、ディオコスは比嘉のパンチを警戒し、ガードを堅め、なかなかクリーンヒットを許しません。
KOを狙う比嘉は、右のストレートの距離が合っていないのか、少し雑で、今一つ精度が悪い感じです。
2ラウンドに入ると、比嘉が多彩な左でディオコスを圧倒します。
右は相変わらず力みすぎですが、左ボディが効果的に決まります。
ディオコスもこの左ボディを警戒し、右のガードを固めます。
3ラウンドも比嘉がディオコスをコーナーに詰めて、連打を浴びせます。そして、ディオコスにクリンチをさせません。このあたりはうまいですね。
4ラウンドに倒しに行く
4ラウンドにゴーサインが出たようです。
練習してきた高速コンビネーションで圧倒しますが、ディオコスも粘り強くガードし、なかなか比嘉のクリーンヒットを許しません。
しかし、左ボディは効いたようです。
浜田さんが「打って打って、打ちまくった」と言うように、連打を畳みかけ、最後は左ボディアッパーから右アッパーの返しで、ついにディオコスがダウンしました。
(とどめの左右アッパー)
レフリーは直ちにストップしました。これだけ打たれたら、もうギブアップですね。
具志堅会長は珍しく渋い顔
比嘉もこの日の出来には納得していないようでしたが、もっと納得していなかったのは、具志堅会長のようです。
(こんな不機嫌な顔の具志堅さんも珍しいですね)
やっぱりKOを狙いすぎて、少し雑なボクシングをしてしまったからでしょうか。
この日の反省点をしっかり練習で修正して、「さあ、次は世界だ!」