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井上拓真VSアフリザル・タンボレシ(インドネシア)
東洋太平洋Sフライ級タイトルマッチ(2016年5月8日)
(出典:BSフジ)
拓真は6戦6勝1KO、20歳。尚弥に比べると少し体がスマートな感じがします。世界を狙うなら、フライ級も視野に入れてもいいかもしれませんね。
タンボレシは東洋太平洋5位でインドネシアの国内チャンピオンです。30歳。16戦12勝6KO4敗。
拓真のボクシングスタイルは安定感があります。体にキレも申し分ありません。
相手の力量を見切った拓真が2ラウンドに入って、力強いパンチを繰り出し、プレッシャーをかけます。
開始1分。まず左フックでダウンを奪いました。
(この左フックはかなりダメージがありました)
何とか立ってきたタンボレシに対して拓真は冷静に詰めにかかります。そして右ストレートを2発。2発目の右ストレートがジャストミートし、2度目のダウンを奪いました。
(右ストレートで2度目のダウンを奪います)
ダメージが深刻と判断したレフリーが試合をストップしました。
会心の勝利ですね。いつでも世界を狙えると思います。
井上浩樹VSビモ・ジャガー(インドネシア)
ウェルター級(64.5キロ契約)8回戦
(出典:BSフジ)
はっきり言って、インドネシアの選手はレベルが低いですね。
ビモ・ジャガーはインドネシアSライト級8位ですが、レベル的にはタイのノーランカー観光ボクサー並みです。
7戦5勝1KO1敗1分、25歳。
井上浩樹は2戦2勝2KO、23歳のサウスポーです。
浩樹は右の使い方が上手いですね。左もカウンターで打つ場合はきれいにヒットしますが、自分から左を打った場合に少し体が流れて、カウンターをもらう危険性があるように思います。左ガードが少し甘いですね。
試合は初回の右ボディ2発で決まりました。2度目のダウンも右ボディ。
(ボディブローはうまいですね)
(とどめも右ボディ)
少し力の差がありすぎました。
何度も言いますが、井上浩樹の尺れ気味の長いあごが気になります。
そろそろ日本ランカーと対戦したらどうですか。
松本亮VSビクトル・ウリエル・ロペス(メキシコ)
Sバンタム級(54.4キロ契約)8回戦
(出典:BSフジ)
松本はこの試合が世界前哨戦となる予定でした。
17戦17勝15KO、22歳。WBOバンタム級2位、WBCでも9位にランクされています。
相手のメキシカンは14戦8勝3KO5敗1分。松本に負ける要素は全くありません。
でもこの日の松本はどうやら最悪のコンディションで試合に臨んだようです。
1ラウンドから積極的にパンチを当てますが、パンチが手打ちであまり効果がありません。そしてディフェンスはむちゃくちゃです。
ロペスのパンチをほとんど避けることなく被弾していました。
とにかく、早い回で倒すことしか考えてなかったのでしょう。
動きは回を追うごとに悪くなり、ロペスのボディブローで完全に動きが止まっていました。
5回。ロペスのパンチに防御姿勢がとれなくなった松本を見て、レフリーが素早く試合をストップしました。
殊勲星を挙げたロペスもそれほど実力がある選手とは思えません。
万全のコンディションで再戦して、リベンジすることを期待したいと思います。
最後に井上尚弥の痛めた両手。
(特に右手の腫れがひどいですね)