2016年は岡田博喜のTKOで幕開け VS中澤将信

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目次

 

日本Sライト級王座統一戦

 

岡田博喜VS中澤将信(2016年1月16日)

 

2016年からJBCのルール改正が行われ、3ノックダウンルールが廃止され、フリーノックダウン制となりました。それに伴い、1ラウンドの採点が10-6までつけられるようななりました。つまり3回以上ダウンすると10ー6になるということになります。

驚いたのは4回戦でも2ノックダウンルールが廃止され、フリーノックダウン制となることです。まあ、日本のレフリーもストップが早くなっていますので、運用上問題はないでしょう。

 

それと新しい日本ランキング表に昨年の新人王がランクインしてました。

これからいきなりA級ボクサーと対戦するわけですが、果たして何人の新人王がその試練を乗り越えて、日本チャンピオンまで届くのでしょうか。楽しみですね。

 

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(出典:日テレG+)

さて、新春のオープニングカードは、岡田の強さを再認識する試合となりました。

岡田が骨折で休養している間に暫定チャンピオンについた中澤。

岡田の復帰第一戦は、この暫定チャンピオンの中澤との王座統一戦となりました。

10か月のブランクと右手の状態が心配されましたが、すべては杞憂に終わりました。

 

初回から岡田の鋭いジャブで、中澤は前に出るものの全く手が出ません。

2ラウンドに見せた岡田の左アッパーは実にうまいですね。顔面にもボディにも面白いようにクリーンヒットしていました。

このラウンドで岡田が完全にペースを握り、極端に言うとすべてのパンチが狙い打ち状態でした。スピードもテクニックもパワーもすべて圧倒的に岡田が上で、KOは時間の問題と思われました。

 

そして3ラウンド。もう圧倒的な強さでTKO勝ち。力が違いすぎましたね。

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この強烈な右ストレートで中澤は腰を落としました。ダウンはしませんでしたが、ダメージを心配した帝拳の葛西トレーナーがタオルを持って見守っていました。

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そのあとの連打でタオル投入と同時にレフリーがストップ

 (出典:日テレG+)

 

世界のレベルが高くなかなか世界へ届く日本選手が少ないSライト級ですが、岡田は「ひょっとした」と思わせるスキルとパワーを持ち合わせています。

私は小原佳太より素質は上だと思っています。

次戦は1位の麻生興一と4度目の防衛戦の予定。

 

ミドル級8回戦

福原祥馬VS秋山泰幸

この日のセミファイナルに登場した福原は高校アマチュア5冠。プロ戦績は8戦7勝6KO1敗。

岡田博喜は高校2冠ですから、福原のお手並みに大いに期待しました。

が、見事に裏切られました。

全く自分の距離で戦えず、秋山の老獪なテクニックに翻弄され、全くいいとこがありませんでした。

アマチュアの経験があるとは思えない不器用なボクシング。ジャブもスピードがなく、秋山の接近を阻むほどの威力もありません。防御も甘く接近戦での秋山の変則パンチを何度ももらっていました。

8ラウンドもみ合いの超凡戦。

2-1のスプリットデシジョンで辛くも判定勝ちをおさめましたが、私は、秋山が勝っていたように思います。

土井善晴先生なら「才能なしですね」と一蹴するでしょう。

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