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井上の初防衛戦の相手はワルリト・パレナス
右手の負傷で延期になっていたWBO世界Sフライ級チャンピオン、井上尚弥の防衛戦がようやく決まりました。12月29日ですから、年末に集中する世界戦の少し前に行われます。
当初、井上の負傷で暫定王者決定戦が行われ、その勝者と防衛戦をやる予定でしたが、これが引き分けになってしまいました。
そこで、WBOは「どちらかを防衛戦の相手にしてもよい」と井上に選択権をゆだねました。
パレナスかカルモナ
1位がワルリト・パレナス(フィリピン)、2位がダビッド・カルモナ(メキシコ)。
Warlito Parrenas vs David Carmona Full Fight – YouTube
暫定王座決定戦は2015年6月20日行われ、引き分けで暫定王座は結局空位のままになりました。
さてどちらを選ぶか。私なら迷わずカルモナですね。パンチ力もなさそうですし、安全な感じがします。
しかし、井上はパレナスを選びました。
You Tubeをご覧になるとわかりますが、戦って危険なのはパレナスです。
2ラウンドにダウンを奪い、終始プレッシャーをかけていたのは、1位のパレナスです。
カルモナもジャブやボディブローはうまいですし、スピードもありますが、全体的に小さくまとまっていて、怖さは感じませんね。
一方のパレナスも4ラウンドにいいパンチをもらって、打たれ弱いところを見せています。
それとカードがあまりのもボディを守りすぎているような感じで、ここらあたりに弱点があるような気もします。
それと気になったのは、試合中、ずっと口が開いていることです。
打たれ弱い原因の一つかもしれませんが、もう癖になっているので、井上戦でもこの口で戦うのでしょうね。それにしても、締まりがないですね~。
ワルリト・パレナス(フィリピン)の実力
身長168cmで31歳。右構えのオーソドックススタイルです。
井上尚弥が163㎝でちょうど、ダビッド・カルモナと同じです。
リング上で対峙した感じはおそらく、上記のYou Tubeがかなり参考になると思います。
戦績は、24勝(21KO)6敗。パンチ力はありそうです。
2011年4月から2012年11月にかけ、日本で「ウォーズ・カツマタ」のリングネームで試合をしていました。
須田拓弥、角谷淳志、板垣幸司、金城智哉、そして世界ランカーのオスカル・ブランケットらを相手に6勝(6KO)1敗の戦績を残しています。
1敗は もちろんブランケットです。なんと1R僅か33秒でKO負け。それ以外は、ほぼ序盤で試合を終わらせるKO勝ちです。やはり、パンチ力はあるけど打たれ弱そうです。
ブランケットといえば、2013年8月12日、 WBCフライ級タイトルマッチ2階級制覇の八重樫東が、フライ級王座の初防戦で対戦し、3-0判定に退けて初防衛に成功しています。そして2013年11月10日、ローマン・ゴンサレスに2ラウンドTKOで敗れています。
その後、昨年1月、比国で1年2ヶ月振りに復帰しました。
復帰後は、6勝(5KO)と負けなしでWBO世界スーパーフライ級1位までランクを上げています。
試合予想は
井上の調子がよっぽど悪くない限り、前半でKO勝ちは間違いないでしょう。
パレナスは危険なパンチを持っていますが、穴が多く、突破口はいくらでもありそうです。
ついでに2度目の防衛戦でダビッド・カルモナもKOして、アメリカでのビッグファイトに弾みをつけましょう。