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村田諒太(帝拳)VSロブ・ブラント(アメリカ)
WBA世界ミドル級タイトルマッチ(10月20日、日本時間10月21日)IN ラスベガス
紆余曲折ありましたが、とりあえず村田の2度目の防衛戦が決まりました。
そのあたりの経緯は、「わしボク」としてはそれほど興味がありませんので、ここでは省略させていただきます。
「わしボク」では、ブラントの戦力分析と勝敗予想に焦点をあてて見ようと思います。
村田は、15戦14勝11KO1敗、32歳。
世界戦はすでに3試合経験しています。まあ、全勝と言ってもいいかな(実際には2勝1敗)、と思います。
ただ、対戦相手のレベルは、残念ながらミドル級の一線級とは言えませんね。
ブラントは、24戦23勝16KO1敗、28歳。WBA2位。IBFでは11位にランクされています。
唯一の1敗は、S・ミドル級のWBSSで、ユルゲン・ブレ―マーに判定負けしたものです。
こちらも、それ以外で名のある選手との対戦はほとんどありません。
体格比較 ( )内はボクシングマガジン誌のデータ
身長 リーチ
村田 183㎝(183㎝) 184㎝(188㎝)
ブラント 182㎝(184㎝) 179㎝(179㎝)
数字的には、ほぼ同じですが、ブラントの最近の試合のビデオを観ると細身の体型で、村田の方がガッチリしているように見えますね。
ブラントの戦力分析
今年の3月、コルビー・クーラーに1RKO勝ちした試合を見ると、やや変則で、前に出てプレッシャーをかけるタイプではありませんね。
手数は多く、左右の軽いパンチをポンポン打ってきますが、パンチにそれほど威力があるようには見えません。特に右の大きなフックは握りが甘くややオープン気味で、このパンチで村田が倒れることはないでしょう。
唯一の1敗を喫したユルゲン・ブレ―マー戦は3-0(112-116、109-119、110-118)の完敗。ジャッジ2者は大差をつけています。
しかし、これは1階級上のS・ミドル級での試合でしたので、体格負けが大きな敗因だと思います。
勝敗予想
恐らく初回から村田が前に出てプレッシャーをかけるでしょう。
やや変則スタイルのブラントは、まともに打ち合ってはこないと思います。怖さはありませんが、村田にとってはやりにくい相手かもしれません。
村田とまともに打ち合ってはブラントに勝ち目はないでしょうから、フットワークを使って左右のフック気味のパンチでポイントを取ろうとします。手数で負けたら、アメリカでは勝てません。
ブラントのカウンターにそれほど怖いパンチはなさそうですから、村田は強引に右を打ち込んで行ってもいいかもしれません。
ブラントの試合を見た感じでは、怖いのは村田が下がった時の右ストレートぐらいで、右のフックは握りが甘くややオープン気味。得意のパンチは、相手が頭を下げたときの後頭部へのパンチですね。
本来なら、この程度の相手は、スカッと倒してほしいと思いますが、12ラウンド戦うことになりそうな予感がします。
手数で負けないようにすることが、勝敗の重要なポイントになると思いますが、村田が判定で勝利すると予想します。
DAZN(ダゾーン)で10月21日11時から生中継
「わしボク」はてっきりWOWOWで生中継されるもの思い込んでいましたが、大きな間違いでした。
村田が海外でビッグマッチを展開するために、DAZN(ダゾーン)と独占契約を結んだようです。