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Sフェザー級10回戦
金子大樹(27)VS仲村正男(27)(2015年8月21日)
サバイバルマッチと銘打たれた試合ですが、正直、金子がこんな相手に負けていてはもう世界は絶対に無理だと思っていました。KO勝ちは当然、それも一方的な勝利を予想していました。
■仲村も一時は世界を狙っていた
12戦12勝12KOの戦績を引っ提げて2011年に内山チャンピオンに挑戦状を出していたようです。
ところが、保持していたOPBF東洋太平洋Sフェザー級タイトルマッチで、フィリピンのロナルド・ポンティージャスに1RKO負け。(ちなみに亀田興毅のタイトルマッチの前座でした)
このあと立ち直りを見せていたのですが、伊藤雅雪、レイ・ラバオに連敗、しかもラバオには2RKO負け。これではもうサバイバルというレベルではなく、「すでに終わった」という印象の方が強いですね。ちなみにラバオはOPBF15位にいます。
■ロナルド・ポンティージャスは何処へ行ったの?
仲村を粉砕したポンティ―ジャスは、2012年10月に現日本ライト級チャンピオンの徳永幸大にも1RKO勝ちしています。
そしてジョムトーン・チューワッタナには判定負けしています。金子と対戦する前ですね。
いろいろ調べましたが、これ以上のことはわかりませんでした。世界ランキングにもOPBFのランキングにも見当たりません。
このころの戦績は多分、15勝7KO4敗2分と平凡な数字です。特にKO率が高いわけでもありません。年齢も26歳ぐらいですから引退したとは思えません。
ジョムトーンに負けて低迷してるのでしょうかね。しかしその実力は金子や仲村より上だと思えます。
■金子はまさに崖っぷち!でした
ここで負けたら大きく遠回りしなければならないか、「引退」の2文字もよぎるぐらい、まさに崖っぷち状態に立たされていました。
それが2-1のスプリット負け。なんとも中途半端な結果です。(試合内容は緊迫した接戦で見ごたえはあったようです)
打たれもろい仲村を倒せないようでは、金子に未来はないですね。
仲村もその強打を爆発させ、「強い仲村が戻ってきた」を証明しない限り、これからも大きな期待はかけられません。
とりあえず仲村はポンティージャスとラバオに雪辱することが「強い仲村」を証明する一番の近道ですし、避けて通れない路線でしょう。
私が金子なら内藤律樹に挑戦して、負けたら花と散ります。
でも、簡単に言うと両方アウト!です。