目次
■村田はこれだけの強豪と戦っていかなければなりません!
村田が世界を狙うにあたって、その壁となる世界の強豪たちがどのくらいすごいかを検証してみました。もう絶望的です!
■ゲンナディ・ゴロフキン(WBAスーパーチャンピオン)
33戦33勝30KO
この選手は別格です。前回の防衛戦でひやっとした場面がありましたが、現時点では文句なしにミドル級NO1です。ウイリー・モンロー戦でなんとなくボディに弱点がありそうな感じがしましたが、そこを打つ前に倒されそうです。
■ピーター・クイリン(前WBOチャンピオン)
リーと対戦したとき体重オーバーで失格。現在はランキングにいません。
しかし、私は個人的にはミドル級NO2に推します。
32戦31勝22KO1分で、まだ無敗です。過去に危ない場面があったり、アンディ・リーにもダウンを奪われていますが、攻撃力はフェリックス・トリニダードを彷彿させる魅力的な選手です。レミューに4度倒されて負けたヌジカムに6度倒して勝っています。
再起戦は、東洋太平洋Sウェルター級6位のマイケル・ザラファ(17勝9KO1敗)と9月12日に対戦予定です。
■アンディ・リー(WBOチャンピオン)
37戦34勝24KO2敗1分。
クイリンとダウンの応酬で引き分けていますが、私は負けていたと思います。
ホントいうとこの選手の実力はよくわかりません。
ジョン・ジャクソンと対戦した時は、完全に負けていて、ロープに詰まって放ったパンチがカウンターになり、まさかの逆転KO勝ちでしたし、マット・コロボフをKOしたのも圧倒的に不利の予想を覆す番狂わせでした。
10月10日に指名挑戦者のビリー・ジョー・サンダースと防衛戦を行いますが、これでこの選手の真価がわかるような気がします。
■デビッド・レミュー(IBFチャンピオン)
36戦34勝31KO2敗。
ハッサム・ヌダム・ヌジカムに4度のダウンを与え、判定勝ちを収めた模様は先日のブログでご報告しました。
そしていきなり、ゴロフキンと10月17日対戦することになりました。
もちろんゴロフキン有利の予想が圧倒的ですが、どちらもハードヒッターですから、レミューのパンチが先に当たればわかりませんよ。最近のゴロフキンは結構打たせますからね。
いずれにしても魅力的な組み合わせです。今年一番かもしれません。
■ダニエル・ジェイコブス(WBAチャンピオン)
30戦29勝21KO1敗。
パワーヒッターだが力みすぎの嫌いがあり、スタミナも消耗するでしょうし、カウンターをもらう危険性も高いと思います。
前回の防衛戦(VSキャレブ・トル―アックス)では実に堅実なボクシングを展開し、相手によってボクシングスタイルを変える器用さを持ち合わせていますが、右がややオープン気味で、パンチの破壊力では上位4選手に比べると劣るかな~
■ハッサム・ヌダム・ヌジカム(IBF5位)
33戦31勝18KO2敗。
レミューに4度ダウン、クイリンに6度ダウン、でもKOされずにいずれも判定まで粘っています。スキルは一級品です。村田のパンチが通用するかどうかわかりませんが、テクニカルなボクシングをしてしまうと勝てないでしょう。
■マット・コロボフ(WBO8位)
25戦24勝13KO1敗。
手堅いが地味ですね。リーにはまさかのKO負けを喫しましたが、まだまだ上位を狙える実力を備えています。
■ミゲール・コット(WBCチャンピオン)
44戦40勝33KO4敗。
ミドル級よりやはりSウェルター級の選手ですね。サウル・アルバレスとの対戦は楽しみですね!前座のローマン・ゴンザレスVSブライアン・ビロリアのWBC世界フライ級タイトルマッチも魅力的ですね。
■その他まだまだいますよ!
- アブラハム・ハン 24戦22勝14KO1敗。レイジェスに判定勝ち(小差)
- マルコス・レイジェス 34戦32勝24KO2敗。手数少ないがプレッシャーあり、パンチ力あり
- マルコ・アントニオ・ルビオ ゴロフキンにKO負けしていますが、レミューに判定勝ち
- ウィリー・モンロー・ジュニア ゴロフキンをひやっとさせました
- ジャーマル・チャ―ロ(WBO2位) Sウェルターから上がってきた選手
■作戦
勝てる相手と対戦しながら世界ランクを維持し、一番弱そうな選手がチャンピオンになったときに挑戦するんですよ。
番狂わせで勝つラッキーなチャンピオンが絶対出てくるはずです。問題はうまい具合に挑戦できるかどうか。とにかく、これだけ選手層の厚いクラスで、力づくでタイトルを奪うのは絶対に無理です。
2年、様子を見ましょう。必ずチャンスがきますから!