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■WOWOWエキサイトマッチ観戦記・33
WBA世界Sフェザー級王座決定戦(2015年7月13日放送)
ブライアン・バスケスVSハビエル・フォルツナ
内山がスーパーチャンピオンに昇格したので、空位の正規チャンピオンの座をかけて、2位バスケスと3位のフォルツナが対戦しました。
何度も言いますが、WBAて、不思議な団体ですね。
暫定王者のエマヌエル・ロペスをさておいて、なぜ2位と3位で正規王座を決めるのでしょうか。
そもそもスーパーチャンピオンなんて制度自体があいまいなものですね。
統一チャンピオンや10回防衛とか、もうチャンピオンを量産したいだけの訳のわからないしくみとしか言いようがありません。
タイトルマッチの度に認定料が入ってきますからね。
■バスケスは内山にTKO負けしています
2012年12月の6度目の防衛戦でバスケスは内山高志にTKO負けしています。
35戦34勝1敗の唯一の1敗は内山に喫したものです。それでも未だに2位に留まっているのですから、内山の強さが再認識されますね。
しかし試合はフォルツナのペースで進みます。ペースといっても、お互いジャブすらないラフファイトで、クリーンヒットのないただの消耗戦。
当然、毎回優劣のつけにくいジャッジ泣かせのラウンドが続きます。そしてどちらかといえばフォルツナ、というラウンドを制し、ポイントを拾って後半戦へ。
■ジャブもボディブローもない
ゲストの内山高志が「お互い全くジャブを全く打ちませんね。」というとジョー小泉さんが「ボディブローもないですね」。いったい二人は何をしていたのでしょうか。
もう当たりもしないフックを振り回すだけで、どちらかといえばフォルツナのパンチのヒット数が多いのですが、ほとんどがオープンブローでダメージを与えるには至りません。
「自分の距離をわからず振り回すから、ナックルが返らず、オープンになるのでしょう」と内山。内山高志は引退してもトップクラスの解説者になれますね。
■凡戦でも勝敗はつく
終盤、バスケスがスタミナ切れで、結局前半のポイントを挽回できず、フォルツナが中差の判定勝ち。ぼんくらボクサー同士でも、どっちかが勝つんですね。
この新チャンピオン、パンチ力もないし、リーチが長い以外これといった武器もありません。狙い目ですよ。先日内山に負けたジョムトーンでも内藤でも金子でも簡単に勝てます。
でも、初防衛戦ですぐに負けるでしょうから、逆にチャンスは少ないですね。