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■WBO世界ミニマム級王座決定戦(5月30日)
関西で生放送がなかったので、CSで6月6日に録画をみました。
田中の知名度から考える仕方がないでしょうね。愛知県では中京の怪物ということで、かなり有名だったようですが、さすがに全国区となると厳しいでしょう。
■もっと楽に勝つと思った
ミニマム級の選手層から考えて、破壊力のある選手はそれほどいないだろうから、王座決定戦なら、私のような悲観的な性格のファンでも、勝つのは間違いないしKOするかもしれない、なんて高をくくっていましたが、イエドラスもなかなかしぶとかったです。
2回に得意の右ストレートでぐらつかせ、優位に試合をコントロールしていましたが、5回にコンビネーションで攻めたてたのは、かなり無理して攻撃している感じがしました。
倒しに行ったのかもしれませんが、イエドラスは予想以上にタフです。
■後半失速?
5回にスタミナを使ったせいで、6回にはイエドラスのしつこくてパワフルな攻撃にあい、一気に後半が不安になってきましたね。
7回あたりの田中は明らかに失速気味で、ボクシングが雑になっていました。
戦前の予想でも不安視されていたスタミナですが、田中は8回あたりからボクシングを切り替え、スタミナをロスしない戦法で、イエドラスの手数の多い攻撃をうまくかわしていました。
■無難な判定勝ち
私の採点でも2ポイントはリードしていましたし、ジャッジ2人は6ポイント差。後半のイエドラスの攻勢をとるか、田中の的確なパンチをとるかでずいぶん違ってくるでしょうが、私は、後半はややイエドラスに分があったと思います。
いずれにしても全体的には、物議をかもす微妙な判定ではなかったでしょう。
■今後の田中
IBF王者の高山勝成がオファーを出しているようですから、なるべく早く対戦することをお勧めします。
高山よりイエドラスの方が強いと思いますので、引退への引導を渡して、ライトフライへ階級を上げましょう。高山をKOすれば、かなり知名度はアップしますよ。
ライトフライ級には宮崎亮がいますね。このあたりの名前の通った選手との対戦をこなして、関西の地上波に早く登場してほしいものです。