目次
■WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ
WOWOWエキサイトマッチ観戦記・27
オルランド・サリドVSローマン・マルチネス。
サリドも息の長い選手ですね~。19年前にデビューしていますが、デビュー戦はなんとKO負け。ここまで57戦して12敗も頷けます。
それでも、10年以上世界のトップ戦線で活躍していますからすごいですね。昨年はアマチュアのスーパースター、ワシル・ロマチェンコに、WBO世界フェザー級のタイトルマッチで、まさかの判定勝ちをおさめています。
残念ながら体重オーバーでタイトルは剥奪されましたが、この時のサリドはプロの本領?発揮で、得意のラフファイトに持ち込み、ロマチェンコにボクシングをさせませんでした。
私はロマチェンコの楽勝と思っていただけに、サリドのしたたかさに改めて脱帽した次第です。
■2度ダウンを奪ったマルチネスが勝利
試合は、初回からサリドがいつものようにラフファイトの消耗戦に持ち込もうと、しつこくマルチネスを攻めたてます。とにかく手数が多く、この乱戦に付き合ったらロマチェンコの二の舞になってしまいます。
ところがこの日のサリドは意外なもろさを見せ、それほど強打者でもないマルチネスから2度ダウンを奪われました。
3回のダウンは左ジャブからきれいな右ストレート、ボクシングのお手本のようなパンチでした。5回のダウンは右フック。マルチネスの追撃を回避するためにサリドが膝をついたような感じでした。
結局、この2度のダウンの差が判定に表れた形になりましたね。
勝ったマルチネスもダウンを奪ったパンチ以外は、サリドのラフファイトをもてあまし、後半は一進一退の消耗戦になっていました。
■内山、三浦の標的
マルチネスは直線的な攻撃で、ボクシングが硬いという感じがします。
内山高志や三浦隆司にとっては楽勝じゃないでしょうか。アメリカあたりで統一戦を行い、派手なKOでビッグマッチの足掛かりにしてはいかがでしょうか。
■3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチ
ウラジミール・クリチコVSブライアント・ジェニングス
ジェニングスのガードが固く、しかも柔らかい体でパンチを殺すので、クリチコは完全に攻めあぐね、退屈な12ラウンドを消化しただけの試合でした。
KOはおろかダウンも奪えなかったクリチコのボクシングには、もはや見るべきものは何もありません。
最低です。
ジャブ&ホールド、そして体力を生かして上からの押さえつけ。ダーティという点ではオルランド・サリド以上ですね。
負けないボクシングに徹した飛び切り最低の試合でした。
ジェニングスは防御に関しては素晴らしいと思いますが、ヘビー級としてはあまりにもパンチ力がなさすぎますね。実につまらないボクサーです。