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◆早く終わらせれば辰吉ジュニアの試合がテレビで!
WBCバンタム級タイトルマッチ:山中慎介VSディエゴ・サンティリャン
1ラウンド、両者がリング上で対峙した時に、サンティリャンが小さく見えて、とても23戦無敗の強豪には思えませんでした。構えた格好もどことなく不細工で、「山中勝ったな」と早くも感じた次第です。
実はこの前日、私が最強の挑戦者だったと思う「マルコム・ツニャカオ戦」を録画で見ていたので、サンティリャンが余計に頼りなく見えたのかもしれません。
山中がKOで試合を早く終わらせれば、辰吉寿以輝のデビュー戦をテレビで放映するということになっていたようです。
そして、山中は予定通り7回に終わらせて8度目の防衛を果たし、ボクシングファンに、もう一つのプレゼントを提供してくれました。
これって、簡単に言いますが、結構大変なことですよ。山中チャンピオン、大したものです!
◆4回戦ボーイのデビュー戦がテレビ放映
デビュー戦・・・VS岩谷忠男。一度以前に記事を書きました↓
辰吉ジュニア、辰吉寿以輝は手が短い? – わしはボクシングマニア
ボクシング観戦歴50年の私も、4回戦ボーイのデビュー戦を地上波で観たのは初めてです。
アマチュア経験があり、しかも高校3冠とかオリンピアンとか、それなりの輝かしい成績を残した選手がデビューする場合は、今までにもテレビで放映されたことが幾度かあります。最近ですと井上尚弥とか村田諒太なんかが有名ですね。
辰吉丈一郎さんもそうだったと思います。テレビで見た記憶があります。
6回戦で2ラウンドKOデビューを果たしています。
寿以輝も早くからボクシングに接していたようですが、アマチュア経験はありません。
そういえば彼のプロテストは公開で行われました。
もうKOデビューしか許されない重圧は、計り知れないものでしょう。
そして、約束通り父親と同じ2ラウンドKOで、デビュー戦を勝利で飾りました。
テレビ局はホクホクでしょうね。さすが親子です。スター性は抜群です。
しかし、体型は辰吉丈一郎さんとはまったく似ていません。お父さんはもっと手足が長くほっそりした感じでしが、次男はがっしりしてバンタム級ではきつい感じですね。(この日はSバンタム級)
パンチ力はありそうですが、私が見る限り2ラウンドにはもう息が上がっていたように思います。力んでパンチを打ちすぎているのでしょう(重圧もかなり影響しているかもしれませんが)。この辺りは実戦経験がないので仕方がないのかもしれませんが、まずはキャリアを積むことが大事です。
それほど強い相手とやる必要はないし、新人王にこだわることもないと思います。
最近の新人王は、日本ランキングに入っても、実力が伴わないのですぐに負けて、そこから苦労しています。
今の辰吉寿以輝の実力と才能では、かなり時間がかかりそうですね。
・辰吉寿以輝、KOデビュー 丈一郎さん「ようやった」:朝日新聞デジタル
(16日、ボクシングスーパーバンタム級4回戦)
父の丈一郎さんと母のるみさんがリングサイドで見守る中、辰吉寿以輝はデビュー戦に臨んだ。入場のとき、母がすでに泣いているのに気づいた寿以輝は「心配すんな」と思いながらリングに上がったという。
1回終了間際にダウンを奪うと、2回にも倒す。さらに右ストレートでぐらつかせると、レフェリーが止めてKOだ。寿以輝は興奮気味に「こんな大勢の前で戦えて楽しかった」。
父は「アマチュア経験もないズブの素人にしたら、ようやった。親バカって言われるかもしれんけど、たいしたもんや」。そう言って、次男と握手した。