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土屋修平VS西谷和宏
日本ライト級タイトルマッチ(2017年3月4日)
(出典:日テレG+)
土屋は昨年12月に野口将志に王座決定戦で3RKOし、タイトルを獲得。これが初防衛戦です。
26戦22勝18KO4敗、30歳。
西谷和宏はこれが2度目のタイトル挑戦です。
21戦16勝8KO4敗1分け、29歳。日本ライト級1位の指名挑戦者です。
土屋のハードパンチがさく裂し、KOで防衛するだろうというのが大方の予想です。私も土屋の早い回でのKOを予想していました。
西谷の変則的な動きに王者はやりにくそう
西谷は少しタイミングの取りにくい、変則的なパンチを放ってきます。
土屋はこのパンチを時折被弾し、狙いすぎて強打が空転、序盤は西谷にペースを奪われます。
土屋も左ボディブローで西谷の動きを止めますが、西谷も左右ボディブローで対抗します。
(2ラウンドの土屋の左ボディはかなり効果がありました)
西谷はボディが効いているせいもあるのでしょうが、4ラウンドは時折サウスポーに変化し、右ストレートが土屋の顔面にヒットします。
(サウスポーに変化し、右を打つ西谷に土屋は苦戦)
5ラウンドのダウンで流れが一変
完全にペースを握り、リズムに乗ったボクシングをしていた西谷に、土屋の会心の右ストレートがさく裂し、ダウンを奪われました。
(このダウンで土屋がペースと取り戻しました)
5ラウンド終了時点での公開採点は、ジャッジ3人ともが47-47のドロー。
しかし、ようやく土屋らしい動きが戻ってきて、ペースを取り戻したように見えました。しかも西谷はボディが効いてきて、前半ほどのきびきびした動きがなくなってきました。
終盤までには土屋が西谷をとらえ、KO防衛するだろうと思いました。
まさかの西谷のアッパーカット
8ラウンドも土屋が積極的に左のボディブローをダブルで決めるなど、優位に進めていましたが、そこへまさかの西谷の左アッパーが見事に土屋の顎をとらえました。
(右ストレートでロープへ詰め、会心の左アッパーカット)
かなりダメージがあるようですね。なんとか立ってきた土屋に、またもや西谷のアッパーがさく裂し、2度目のダウン。レフリーがすぐにストップしました。
土屋はしばらく起き上がれないほど、ダメージがあったようです。
(またも左のアッパーが土屋の顎をとらえました)
まさかの逆転TKO勝ちで、西谷がタイトルを獲得しました。
土屋はわずか3か月で王座転落。しかも5敗のうち4つがKO負けです。この打たれもろさは致命的ですね。